初心者におすすめのアコギ10選と選び方をタイプ・予算別に解説

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悩む男性
初心者におすすめなアコギってどんなのがあるんだろう。っていうか、ギターの見分けも相場も分からないし・・・。
悩む女性
3万円のギターで十分って言う人もいれば最低10万位のギターじゃないとっていう人もいるし・・・何が正しいの!?

そのお悩み、解決します。

本記事の内容

  • ギターの種類
  • アコギとクラシックギター、フォークギターは違うのか
  • アコギの選び方
  • ギターの相場
  • ネットで買っても大丈夫か
  • 価格別・用途、タイプ別おすすめアコギ10選

本記事の筆者

この記事を書いている私は楽器弾き語りの指導も行うボイストレーナー、ヴォーカリストです。過去に楽器の企画・開発〜輸入販売、管理まで一挙に手がけるような仕事をしており、各メーカーや卸売業者との交友もあったため、楽器の市場や動向についてはある程度詳しいのではないかと自負しています。

今回は「初心者におすすめのアコギとその選び方」についてお話ししていきます。

アコギは男女問わず、年齢も問わず簡単に始めることが出来る、いわば「ハードルの低い」楽器です。

近年は国内外でシンガーソングライターブームが起きていて、海外ではエド・シーランやテイラー・スウィフト、国内ではmiwaや秦基博のようなギター弾き語りのアーティストを見かける機会も増えました。それに伴って今、アコギは1970年代のフォークブームの時ほどではないかもしれないものの、かなり流行っています。

そんなアコギですが、いざ始めてみたいなと思っても、価格もピンキリだし種類もよく分からないし、どれを選んだら良いか迷ってしまいますよね。なるべくお手頃なアコギが良いという方もいれば、10万円位出せるから確実に良いアコギが欲しいという方もいます。

そこで、アコギを始めてみたい初心者の方へ、そもそもギターにはどんな種類があるのか、アコギの選び方や相場、予算別・タイプ別におすすめなアコギを10本ご紹介します。

なお、モデルごとに音やビジュアルを確認出来る動画を用意し、そのギターがどんなタイプの方や用途に適しているかも記載しています。あなたに合ったアコギを見つけて、楽器がある人生をエンジョイしましょう!

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アコギの選び方

ここでは、アコギを選ぶ上で押さえておくべきポイントを4つ紹介していきます。キーワードは「種類」、「サイズ」、「木材」、「デザイン・カラー」の4つです。この4つに触れたあとで、アコギを選ぶ上で気になるであろう素朴な疑問の数々にお答えしていきます。

ギターの種類

そもそも、ギターはエレキギター(エレクトリックギター)とアコギ(アコースティックギター)の2種類に分かれています。

エレキギター

エレキギターはアンプやエフェクターを通して電気を使って音を発生させ、作り込む電気楽器です。あらゆる音色で奏でることが出来るのがエレキギターの持ち味です。

アコースティックギター(アコギ)

それに対して、アコギとは弦を弾いたときの振動を本体に響かせて演奏する楽器です。

アコギは音色を変えられないものの、ボディに音が響くことで自然かつ豊かな音色で奏でることが出来るようになっています。

アコギとクラシックギターの違い

アコギはフォークギター(こちらがいわゆる「アコギ」)とクラシックギター(ガットギター)の2種類に分かれています。

実は私、この違いを知らず、初めて手にしたギターはクラシックギターでした。「なんか教本の写真のギターと違う・・・」と思いながら練習せど、なかなか上達しなかったのは黒歴史のひとつです(笑)

そこで、ささっとアコギの話に行く前に、私のような過ちを皆さんが起こさないよう、簡単にアコギとクラシックギターの違いについて触れたいと思います。アコギとクラシックギターの動画をそれぞれ載せるので、ビジュアルと音で確認していきましょう!

フォークギター(いわゆる「アコギ」)

  • 弦:金属製の硬い弦を張って使用
  • 弾き方:指弾きとピック(弦を弾くアイテム)弾きを併用
  • 音色:伸びのある音色
  • ネックの幅:狭め

クラシックギター

  • 弦:柔らかいナイロン弦を張って使用
  • 弾き方:原則的に指弾き
  • 音色:柔らかい音色
  • ネックの幅:広め

21世紀の3大ギタリストと呼ばれるシンガーソングライター、ジョン・メイヤーと日本が世界に誇るクラシックギターの名手、村治佳織のプレイを参考にしてみました。なんとなくアコギとクラシックギターの違いが分かりましたか?

フォークギターが、いわゆる「アコギ」の音を出せる楽器です。特にこだわりがない限り、フォークギターを選ぶことをおすすめします。ここからは「フォークギター=アコギ」としてお話を進めていきます。

アコギのサイズ

アコギには主に4種類のサイズがあり、それぞれ特徴があります。

  • ミニギター…軽量で音が軽い小型ボディ
  • スモールギター…ミニギターより一回り大きく、音も普通のギターに近い
  • フォークサイズ(000(トリプルオー))…Martin伝統のやや小型の音のレスポンスが良いボディ
  • ドレッドノート…アコギの標準サイズ。音量が大きくパワーがある

基本的に、ボディのサイズが大きいほど音量が大きく、低音がずっしりと響き、音がしっかりと伸びていきます。ボディのサイズが小さいほど、低音の響きが軽くなり、こじんまりしたライトな音色になります。

最も定番なのは、この中で最も大きめな「ドレッドノートのギター」です。ギターの種類が最も豊富で、シンプルに「音が良い」ため長らくドレッドノートのギターが主流となっていますが、近年は「フォークサイズのギター」が勢力を拡大しつつあります。

個人的に好きなのは「ドレッドノートのギター」ではあるものの、アコギ初心者や手が小さい方におすすめなのは「フォークサイズのギター」です。なぜなら、ドレッドノートのギターよりもやや小ぶりでくびれが深いため、ギターを抱えて弾きやすいからです。

また、スモールギターやミニギターは音色がどうしても劣るため、音楽的にあまりおすすめしません。例えば、10万近くするマーチンというメーカーのミニギターは3万円程度の価格帯のギターより明らかに音色が見劣りしてしまいます。

しかし、小中学生のお子さまに弾かせたい場合や親子で楽しみたい場合、あるいは部屋が狭くてなるべく小さいギターが良いという場合は有力な選択肢です。

木材

アコギを選ぶ上でサイズ以上に重要なのが「木材」です。

木材の種類によってサウンドや価格が変わる

アコギは木材で出来ているため、木材の種類によってサウンドや価格が大きく異なります。

スプルース、マホガニー、ローズウッド、メイプル、エボニー・・・あらゆる種類の木材があり、ボディのトップやサイド、バック、あるいは指板に異なる木材を用いられています。

ギターの価格の違いは、木材のクオリティの違いに依る部分が大きいです。高いアコギは良い木材や希少な木材が用いられており、ビンテージギターと呼ばれる高級ギターに至っては、現在では原材料の取引が禁止されている木材を用いたものもあるほどです。

単板か合板かでサウンドや価格が変わる

アコギのボディはトップ、サイド、バックの3つのパートで構成されています。それぞれのパートで用いられる木材が単板か合板かで、やはりサウンドや価格が異なります。

  • 単板:一枚板のこと。ギターの重量が軽くなり、振動が伝わりやすく、響きが良くなる。価格は高め。
  • 合板:複数の板を貼り合わせて作った板のこと。丈夫だが性質上、単板に比べると振動が伝わりにくく、響きが劣ってしまう。価格は安め。

初心者かつ「そんなに高くないギターが欲しい!」という方はざっくりと「合板より単板の方が音が良くて価格も高め」と覚えておいて頂ければ問題ありません。

なるべく安く購入したい方は、価格的に安めな「オール合板」もしくは「トップのみ単板」のギターをおすすめします。

「せっかくだからある程度良いギターが欲しいな」という方は、「オール単板」もしくは「トップのみ単板」のギターを強くおすすめします。

ちなみに「トップのみ単板」というのは、ボディのサイドとバックに合板を用いることでコストを抑えつつ、トップに単板を使うことで良い響きを得られるよう工夫された仕様です。

デザイン・カラー

(※私が好きなギブソン・ハミングバードです。ボディの色合いや独特なピックガードのデザインが堪りません!)

「サイズよりも木材よりも大事なものがあるじゃないですか!」と思ったあなた。本当にそうです。見た目って、大事ですよね!いくら良い音が出るギターでも、見た目がしっくり来ないと購入には至らないと思います。逆に、音はイマイチでも見た目が素敵だと欲しくなってしまうものなんです。

アコギの場合、主にボディとピックガードの色や模様、細かいところではペグ(弦を緩めたりきつくしたりするパーツ)やポジションマークが機種によって異なります。ボディが木の色そのままなナチュラルカラーや赤みがかった風合いのサンバースト、斉藤和義さんのギターみたいなブラックなど、意外と色々なバリエーションがあるのでお気に入りのものが見つかると良いですね!

付属品 / 入門セットってどうなの?→個々で定番アイテムを揃えるのがおすすめです

アコースティックギターを買う際、重要なのが「付属品」です。基本的にケースが付属します。7〜8万円位までのギターにはソフトケース、もう少し高いとセミハードケース、10万円台中盤〜のハイエンドのギターにはハードケースがそれぞれ付属することがほとんどですが、たまに単体の場合もあります。

また、5万円程度までの売れ筋ギターや「売れ筋にしたいギター(闇が深いw)」には「初心者入門セット」と名前でギター本体+付属品が5つ〜10つほどセットになった商品も展開されています。

かつて仕事で楽器や楽器の道具全般の発注や納入に関わっていた私としては、セットではなく「単品+必要なアイテム」を購入することを強くおすすめします。なぜなら、ほとんどの場合、楽器屋さんの都合で原価が低く、性能や人気があるとは言えないような商品をセットにして稼いでいるからです。

ちなみに初心者セットに含まれるアイテムは概ね以下のものとなります。

  • ピック:弦を鳴らすために使うアイテム
  • チューナー:音を正しく合わせるためのアイテム
  • ギタークロス:ギターに付く指紋や汗を拭くためのアイテム
  • 弦:時々(1〜2ヶ月に1回程度)替えるため申し訳程度の付属します
  • カポタスト:キー(音域)を調整するためのアイテム
  • ギタースタンド:ギターを安全に立てかけるためのアイテム
  • ストラップ:ギターに付け、肩にかけるためのアイテム

これは私も過去に経験したことですが、「初心者セット」を買っても、続けていくうちに「もっと良いアイテム」に買い替えたくなります。しかも、どれもそんなに高くないのでセットとの差額は微々たるものです。別途、「アコギ初心者が揃えるべきもの!必要なギターアクセサリーとは?」にておすすめなアイテムを紹介していきますのでぜひチェックしてみてくださいね!

アコギ初心者が揃えるべきもの!必要なギターアイテムとは?

5月 3, 2020

アコギとエレアコの違い

 

アコギには、普通のアコギとピックアップというパーツが付いていて、アンプに繋いで演奏出来る「エレアコ」の2種類があります。ギターを買う際にエレアコの存在を知って、普通のアコギにするか、エレアコにするか迷う方が多いです。

多くの方が「普通のアコギで良いよ」と言うのですが、私はボイストレーナーやヴォーカリストという立場上「弾き語り」を推しているのと、せっかくだから「ライブ」や「セッション」を楽しんでもらいたいと考えています。なので、私はライブやセッションでアンプを通して使用出来るエレアコをおすすめします。

上記の動画は私が猛プッシュしている女性シンガーソングライター、竹内アンナさんです。彼女が動画で使用しているようなのが「エレアコ」です。こんな風に弾き語り出来たらたまらんですよね!

初心者に中古ギターはおすすめ出来ません

中古ギターは「見極め」さえ付けば、新品ギターを凌ぐ良いギターを安く入手することが出来ます。しかし、この「見極め」というのはギターを弾き慣れている方でなければ非常に分かりにくいため、初心者に中古ギターはおすすめ出来ません。

  • パーツの消耗度やコンディションの判断がつかない
  • 適切な弦高や反り具合が分からず、セルフメンテナンス出来ない
  • 実はボディやネックにひび割れや破損があっても気づかない

初心者がギターを選ぶ上で重要なのは、「弾きやすさ」です。弾きやすさのひとつの要素は、思わぬアクシデントやストレスなく使えることです。中古ギターが気になる方は、ある程度ギターを弾けるようになって、自身でメンテナンスの仕方やトラブルへの対処法を身に付けていく中で、2本目以降のギターとして中古ギターを選択肢に入れることをおすすめします。

おすすめの購入方法は意外とネットです(楽器店の闇が深い話)

ギターを購入する方法はお店で買うか、ネットで買うかです。おすすめの購入方法はネットでの購入です。ひとつ目の理由は、楽器店の店員さんは純粋に良いギターをおすすめしてくれるとは限らないからです。

私は過去にMorris(モーリス)やFender(フェンダー)、Epiphone(エピフォン)等々の楽器の発注や納入、アフターフォロー全般に関わる仕事をしていました。ほとんどの楽器メーカーは「卸売業者」へ納入し、楽器店はそこからよしなに買い上げるのが基本的なスタイルです。

これをもし、楽器メーカーから直で仕入れることが出来たら・・・原価が安く抑えられますよね。黒◯楽器はマーチンを推し、◯村楽器は自社ブランドを推すのは、どれも「安く仕入れることが出来、高く売れる」、すなわち儲かるからです。謎のノーブランドのギターが店頭で叩き売りされているのも同じ理由です。つまり、彼らは「店として推すべき商品を売っている」のであって、それがあなたに合った商品とは限らないのです。

とはいえ、基本的に楽器店の店員さんは善良なミュージシャンなので、コミュニケーションを取るうちに「◯◯を売れって言われてるんスけど、本当はコレが安くて作りも良くて弾きやすいんですよ!」なんて教えてくれたりもします(そこが実店舗の良いところ)。ただ、わざわざ楽器店に行って店員さんとアレコレ話して、なんなら高い商品や余分なアイテムまでバーターで売ってこようとするのを交わすのは面倒です(ばっさり笑)!

二つ目の理由は、ネットで買おうが通販で買おうが、今どきの大手楽器メーカーのギターは出荷時に過不足なく調整されているため品質に差がないからです。ネットで買ったギターだから弾きにくい、音が悪いなんてことはありません。私はかつての仕事で楽器の納入後に必ず試奏をしており、その数は数百本に及びます(これはアコギだけの本数です)。その中で支障があるようなものは2〜3本あったかなという程度です。

三つ目の理由は、ネットの方が価格が安く、不備があった場合の返品や保証の制度も整っているからです。これから紹介するギターの中には、楽器関連で最大のオンラインショップである「サウンドハウス」だと実店舗より10,000円以上安いなんてことはザラです。これだけ安ければ、サウンドハウスで買ってから楽器店やリペアショップで最適な全体調整(数千円)をしてもらってもお釣りがくるのでやはりお得なのです。こうした理由により、ギターはネットで購入することをおすすめします。

おすすめのネットショップ2店

北海道の「光栄堂楽器」さんと岩手県の「タケヤ楽器」さんはおすすめ出来るネット出店している楽器店です。なぜかと言うと、2つのお店とも「出荷前の調整」をかなりしっかりと行ってくれるからです。

私は光栄堂楽器でアコギ(マーチン)やエレキ(フェンダー)を買っていますが、「調整」の威力は凄まじいものがあります。ハイエンドなギターもさることながら、光栄堂さんもタケヤ楽器さんも、エントリーモデルのギターでもしっかりと弾きやすいようしっかりと調整をしてくれるのです。

「ネットで買いたいけど、なるべく確実に良い状態のギターが欲しい!」という方は、いずれかのショップでの購入を検討されることをおすすめします!

【予算・タイプ別】おすすめのアコギ10選

お待たせしました!ここから価格帯・予算別におすすめのアコギを10本ご紹介していきます。予算は10万円程度までの中から厳選しました。

10本とはいえ、「どれが自分に合っているか」は分かりにくいと思います。そこで、「女性向けのもの」や「ライブ向けなもの」、「コスパ◎なもの」といった具合におすすめのタイプや用途を記載してみました。

「価格帯・予算 × タイプ・用途」という切り口でギターを見ていくことで、あなたに最適な一本が見つかるはずです!

価格帯・予算ごとの特徴

ギターを買う際に考慮すべきは価格です。どの程度の予算でギターを買いたいと思っていますか?のちほど価格帯・予算別におすすめのギターを紹介していきますが、ここでは価格帯ごとのギターの特徴をざっくり見ていきましょう。

価格帯・予算 特徴
1万円程度 チューニングやピッチが安定しない傾向がある。
処理が甘く弾きづらいことも。
楽器としてまともなモデルがほとんどない
1〜3万円程度 大手楽器メーカーのエントリーモデルの価格帯。
最低限楽器としてまともな作りで、チューニングやピッチが変にズレることはない。
弾きやすさや音の良さは3万円以上の価格帯のモデルほどではない
3〜5万円程度 大手楽器メーカーのミドルエンドモデルの価格帯。別名、「ヤマハの独壇場」。
エレアコや良質なミニギターのバリエーションが多い。
木材、パーツ、作りの良さが加わり、弾きやすさや音の良さも◯。
5〜10万円程度 高級楽器メーカーのエントリーモデルや大手楽器メーカーのミドル〜ハイエンドモデルの価格帯。
「ヤマハの独壇場」にテイラーやマーチンのエントリーモデルが割拠している。
3〜5万円程度のギターより木材やパーツ、機能性に優れており、弾きやすく音も良い。

10万程度までは、総じて価格に比例して木材やパーツの質が向上し、弾きやすさや音色も良くなります。

結論、確実におすすめ出来るのは、ある程度木材の品質が良く、メーカー独自の技術を駆使して作られている「5万円程度のギター」です。もちろんその前後の良質なギターも紹介していきますが、「10万円程度のギター」である必要はないと考えています。5万円程度のギターと10万円程度のギターに致命的な差はないからです。

しかし、2万円程度までのギターとそれ以上のギターとでは「楽器」と「工芸品」と言っても過言でないほど致命的な差があります。ですので、お金に余裕がある方は5万円程度以上のギターを、余裕がない方は2〜3万円程度のギターをおすすめします。そんなことを踏まえておすすめなギターを見ていきます!

1万円程度のアコギ

  • 見た目は楽器、音は工芸品
  • チューニングやピッチが安定しない傾向がある
  • 加工や処理が甘く弾きづらいこともある

1万円前後で買えるアコースティックギターは謎のメーカーが作り、楽器屋の軒先で下手したら雨ざらしになっているような代物であるケースが多いです。おすすめはしませんが、下記のような方には「アリ」だと考えています。

  • 小学生位までのお子さまにギターをねだられた/買ってあげたい
  • お子さまとご自身でお手軽に楽しんでみたい
  • 続けられる自信がないから、お試し程度に買ってみたい

あくまで「お試し」、「様子見」でというのが、この価格帯・予算のギターの特徴です。

私も初めてのエレキギターは1万円台前半の「雨ざらしでしょ」という初心者セット付のストラトでした。のちに仲良くなった楽器屋さんの店員さんに調整してもらい、かろうじて最低限のコンディションにしてもらった後、1年猛練習し飽きたらなくなり、20万ほどでGibsonのレスポールを購入したものです。

S.Yairi(ヤイリ) YM-02

タイプ ミニギター
木材(トップ) スプルース
木材(サイド・バック) マホガニー
木材(指板) ウォルナット
ピックアップ なし(付属モデルもあり)
弾きやすさ ⭐️⭐️⭐️
コスパ ⭐️⭐️⭐️

この価格帯でかろうじておすすめ出来る唯一のギターが、S.Yairi(ヤイリ)のミニギター「YM-02」です。ヤイリは日本の有名楽器メーカーで、低〜中価格帯で良質なギターを製造しているのが特徴的なメーカーです。

そんなヤイリが繰り出したこのモデルは、音は軽くてチープであるものの、手軽に爪弾く上で最低限「楽器」のていを成したギターです。

チューニングは狂いやすいのが難点ですが、カラーバリエーションが豊富なのでお子さんのおもちゃとして、あるいは「お試し用」としての一本としておすすめです。

このギターは、後々上達して2本目のギターを買っても、引き続き手軽に使えるサブギターとして活用出来るのがメリットです。何かと飽きてしまいやすいお子さんのために買っても、この価格ならもし飽きてしまってもあまり後悔しないかなと思います。

とはいえ、なるべく2万円以上のギターを選ぶことを強くおすすめします!

1〜3万円程度のアコギ

  • 2万円あたりを境に大手楽器メーカーのエントリーモデルが揃っている
  • 楽器としてまともな作りをしていて、チューニングやピッチが安定している
  • それに伴い弾きやすさや音の良さも良好

この価格帯のギターは、2万円あたりを境にMorris(モーリス)やYairi(ヤイリ)、Fender(フェンダー)といった大手楽器メーカーのエントリーモデル(入門機)が揃っています。

1万円程度のギターとの違いは、楽器としてまともな作りをしている点です。つまり、工芸品やおもちゃが「楽器」になる境目が2万円あたり、というわけです。ちなみに、2万円〜3万円の間ではそこまで大きな差はない印象です。この価格帯のギターをおすすめしたいのは下記のような方です。

  • なるべく安く、かつ最低限「まとも」なギターで練習していきたい方
  • 1万ちょっとで買おうとしている方
  • 楽器屋さんに行って3〜4万円のギターをおすすめされた方

1万円程度のギターと2万円以上の価格帯のギターとの差は本当に大きいんです。ギターを始めるのであれば、店頭で叩き売りされているような1万円程度のギターでなく、なんとか2〜3万円程度のギターを手にして頂きたいです。最低限この価格帯のギターでないと、フレットの処理やパーツの接合の仕方が悪かったりして指を抑えにくく、練習が捗らないからです。

Morris(モーリス) M-280

タイプ ドレッドノート
木材(トップ) スプルース
木材(サイド / バック) サペリ / サペリ
木材(指板) ローズウッド
ピックアップ なし
弾きやすさ ⭐️⭐️⭐️
コスパ ⭐️⭐️⭐️⭐️

ローエンドからハイエンドまで幅広いラインナップを誇るMorris(モーリス)の「M-280」。

市場価格25,000円前後ながら、3万円前後のアコギと比較しても遜色ないほどの音の広がりや伸び、響きがあります。Morrisのギターは全般的に作りがしっかりしていて、特に低価格帯のギターにおける品質の高さはヤマハと並ぶほどです。

また、ネックが少し薄めでボディが小さめなサイズなので、良い意味でこじんまりとしていて弾きやすいですよ。

ちなみに、Morrisからは「F-351」というモデルも出ています。「M-280」は「オール合板」であるのに対して、「M-351」は「トップのみ単板」となっており、価格も「M-351」の方が5000円ほど高くなっています。どちらも初心者向けギターとして定番商品なので、なるべく安く品質も良いギターが欲しければ間違いない一本ですよ!

Fender(フェンダー) CD-60S

タイプ ドレッドノート
木材(トップ) ソリッド・スプルース
木材(サイド・バック) マホガニー
木材(指板) マホガニー
ピックアップ なし(搭載モデルもあり)
弾きやすさ ⭐️⭐️⭐️⭐️
コスパ ⭐️⭐️⭐️⭐️

エレキを製造するメーカーとして有名なFender(フェンダー)は、近年低〜中価格帯のアコギの製造・販売に力を入れています。その中でもエントリーモデルとなる「CD-60S」は個人的にイチオシです。

この価格帯で木材が「トップのみ単板(スプルース)」なのは珍しいですし、元々エレキ専門のギターメーカーなせいか、滑らかな加工を施した独自の「Easy-to-Play」ネックというのが細めで握りやすいんです。ネックが細いと、コードが押さえやすかったり、長時間弾いていて疲れにくいというメリットがあります。

 

また、実はこのギター、仕事で他の国産メーカーの新品のギターを並べて試奏する機会があったのですが、出音の響きや伸びが「違いすぎるでしょ!」という位素晴らしいんです。それまで正直「フェンダーがアコギなんか作りやがって!」とずっと思っていたのですが(笑)、最初のひとストロークで分かる位、ギター経験がない方が音を聴き分けられるほど音が良いんです。色々な楽器店であまりプッシュされている感じがしないものの、個人的には3万円以内で最高のギターだと思います。

ちなみに、ストラップピンがボディ上部に付いているのもおすすめポイントです。ギターストラップが簡単に取り付けられるので、立って弾いたりするのに便利ですよ。

「CD-60S」の市場価格は25000円を切る程度と、今回選んだおすすめのアコギの中でもかなり安い部類に入ります。このギターの兄弟機で、差額1万円少々で「CD-60SCE」というエレアコも存在します。一番安くて最もおすすめなエレアコもこのモデルです!

Headway(ヘッドウェイ) HD-45S

タイプ ドレッドノート
木材(トップ) ソリッド・スプルース
木材(サイド・バック) サペリ / サペリ
木材(指板) ローズウッド
ピックアップ なし
弾きやすさ ⭐️⭐️⭐️⭐️
コスパ ⭐️⭐️⭐️⭐️

Headway(ヘッドウェイ)は国産ハンドメイドギターで有名なメーカーです。そんなヘッドウェイが海外工場で自社のノウハウを活用しつつ生産しているのが「ユニバースシリーズ」です。その中でも「HD-45S」はコスパが高く、おすすめな一本です。

こちらも先のFender「CD-60S」と同様、市場価格が2万円台中盤ながら「トップのみスプルース単板」となっていて、他の国産ギターメーカーも見習ってほしいほどちゃんとボディが鳴るんです(辛口)。

個人的な印象は、先の最もおすすめなFender「CD-60S」と比較すると、低音域が強めでどっしりした音色です。Fender「CD-60S」の方がライトで爽やかな音色をしています。

こちらは差額でエレアコ・・・とはならないものの、先ほどおすすめした調整をめちゃくちゃしっかりやってくれる「光栄堂楽器」が取り扱っているので、Fender「CD-60S」と迷ったらぜひこちらを選んでみてください!光栄堂さんはHeadwayに別注のギターを出せるほど繋がりが濃いせいか、他の楽器店より安いのも魅力的ですよ。

ちなみに、兄弟機で「HF-45S」という、「HD-45S」よりもう少々小ぶりなサイズのモデルもあります。女性や手が小さめな方は「HF-45S」を選ぶと良いですよ。

3〜5万円程度のアコギ

  • 大手楽器メーカーのミドルエンドモデルの価格帯。別名、「ヤマハの独壇場」。
  • エレアコや良質なミニギターのバリエーションが多い。
  • 木材、パーツ、作りの良さが加わり、弾きやすさや音の良さも◯。

この価格帯になると、エレアコ良質なミニギターのバリエーションが増えてきます。また、木材が「オール合板」から「トップのみ単板」になったり、音質や操作性が良くなるようなメーカー独自の工法がなされていたりしてより弾きやすく音質も向上します。

また、この価格帯は「ヤマハの独壇場」と言って過言でないほど、ヤマハが良質なギターを色々と発売しています。他のメーカーのギターも気になる方は楽器屋さんで後ほどおすすめするヤマハの「FG830」と他メーカーの同価格帯のギターを2〜3本ほど、店員さんにお願いして弾き比べしてもらえば一目瞭然です。音の粒立ちや伸び、響き方など、全てにおいてヤマハのギターが群を抜いています。

3〜5万円程度のギターをおすすめしたいのは下記のような方々です。

  • ライブで弾き語りしてみたいからエレアコが気になる方
  • インテリア性やお洒落感漂う良質なミニギターに興味がある方
  • 子どもの周りの友達が持っているのより、もうちょっと良いモデルを買ってあげたいという親御さん
  • 予算はあまり気にせず、それなりに間違いないものが欲しいという方

2〜3万円周辺のギターと3〜5万円程度のギターも音質がかなり異なります。弾き比べると分かるのですが、高いモデルの方が「ジャーン」とストロークした時の音の抜けの良さや伸び、広がりが総じて豊かです。また、エントリーモデルよりも「機能」や「性能」を盛り込んでくるため、弾きやすくて練習が捗ります

「なるべく安いのが欲しい!」という方は先の「Fender CD-60s」や「Headway HD-45S」も充分おすすめ出来ますが、これから紹介していくギターは総合的に見て万人に最もおすすめです。

YAMAHA(ヤマハ) FG series FG830

タイプ ドレッドノート(トラッドウェスタンボディ)
木材(トップ) スプルース
木材(サイド・バック) ローズウッド / ローズウッド
木材(指板) ローズウッド
ピックアップ なし
弾きやすさ ⭐️⭐️⭐️⭐️
コスパ ⭐️⭐️⭐️

日本が世界に誇る総合楽器メーカーYAMAHA(ヤマハ)。ヤマハのギター「FG/FSシリーズ」は40年以上前から存在する、「国産アコギのスタンダード」とも言えるモデルです。その仲でも「FG830」はエントリーモデル寄りながら、素材や製法に拘りがある、5万円以内のアコギで最もおすすめの一本です。

このギターの特徴は、なんといっても弾きやすさや取り扱いのしやすさです。回りやすさを重視したペグが採用されているので弦の交換も楽に出来、加工もしっかりしているので押弦しやすいのがおすすめポイントです。また、ヤマハの製品は個体差がほとんどないため、ネットショップでも安心して買うことが出来ます。

肝心な音質は、クリアで明るく力強いサウンドです。一音一音の粒立ちが良く、ストロークで弾くと他の同価格帯のギターが霞むほど力強く、どっしりとした音が鳴ります。

市場価格は3万円代後半となっており、もうひとつの定番である「FG820」より数千円高いものの、こちらはサイド・バックにローズウッドを使用していて、よりサスティーンが加わって力強いサウンドや響きがあります。差額を考慮すると「FG820」より「FG830」をおすすめします。

また、「FG830」から見てひとまわり小さめな姉妹機「FS830」も存在します。「FG830」でも十分弾きやすいのですが、より小さい方を選びたいという方は「FS830」でも良いでしょう。

こちらは人気シンガーソングライター、井上苑子さんによるヤマハ公式のレビュー動画です。今回紹介している「FG830」以外にも「FG820」、「FS820」、「FS830」を弾き比べているので、サイズ感や音色の違いをぜひ聴き比べてみてくださいね!

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YAMAHA(ヤマハ) STORIA→人気すぎて供給が間に合わず、生産見合わせ中!!

タイプ フォークタイプ
木材(トップ) マホガニー
木材(サイド・バック) マホガニー
木材(指板) ウォルナット
ピックアップ あり・パッシブタイプ
弾きやすさ ⭐️⭐️⭐️⭐️
コスパ ⭐️⭐️⭐️

このギターだけは先に映像を見ることをおすすめします。

2019年夏に発売され、最もギター業界を賑わせたギターがYAMAHA(ヤマハ)の「STORIA」シリーズです。

「お気に入りの部屋、音楽、休日の過ごし方。一人ひとりの毎日を彩り豊かに」というコンセプトのもと、2〜30代の「生涯楽しめる趣味があったら」という女性を中心に、圧倒的に売れまくっている名機です。あまりに売れすぎてしまい、供給体制見直しのため生産停止中とのことからネットではほとんど見かけなくなってしまったのが残念なところ・・・。

実売価格5万円程度までのギターで、圧倒的に所有欲を満たすデザイン性、インテリア性に優れた一本です。部屋のインテリアとしても映えるお洒落な見た目に加え、女性でも抱えやすく、弦高低めかつネックが薄めで弾きやすい仕様となっているのがおすすめポイントです。

「STORIA」シリーズは3種類のラインナップがあります。それぞれボディの素材や色味、仕上げの質感が異なり、個性的で目を惹くデザインとなっています。

  • STORIA I…トップ材にスプルースを使ったオフホワイトカラーなおしゃれなモデル
  • STORIA II…オールマホガニーで魅力的な杢目を押し出したモデル
  • STORIA III…オールマホガニーでトップをチョコレートブラウンカラーにしたシックなモデル→唯一販売中

唯一販売中の「STORIA III」は、今回紹介するギターの中でオールマホガニー(「トップのみ単板」)という珍しい仕様となっており、まとまった音がしっかりと鳴りつつ、あたたかみとふくよかさも兼ね備えた柔らかい音色となっています。弦を巻くペグや弦止めピン、ストラップピン等の各種パーツはシャンパンゴールド色に統一され、高級感もあるのが特徴です。

加えて、サドル下には電源不要のパッシブタイプのピックアップも内臓されています。アクティブタイプのものよりゲインが小さいため、大きく音出しするのには向いていないものの、カフェや小さなライブハウスで弾く分には問題ない性能です。

私がもしこれからギターを始めたい20代女性なら、たとえ10万円予算があってもテイラーやマーチンの入門機をスルーしてこのギターを選びます。こんなに「欲しい」と思わせるギターは滅多にないですよ。ただし、生産停止中で実店舗でほとんど見かけないのが難点です。ですので替わりにもう一台、「YAMAHA LL6 ARE」というエレアコをご紹介します。

YAMAHA(ヤマハ) LL6 ARE

タイプ ジャンボタイプ
木材(トップ) イングルマン・スプルース単板
木材(サイド・バック) ローズウッド
木材(指板) ローズウッド
ピックアップ あり・パッシブタイプ
弾きやすさ ⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
コスパ ⭐️⭐️⭐️⭐️

個人的に3〜5万円で最もおすすめなエレアコのは先ほどの「STORIA」ですが、元々この価格帯で最も定評があるのは同じくYAMAHA(ヤマハ)の「LL6 ARE」というモデルです。

このギターの特徴は、トップ材に「イングルマン・スプルース(単板)」を使用している点です。この木材は、柔らかくて繊細な音色が鳴るという特徴があります。また、木材にヤマハ独自の木材改良技術である「A.R.E. (Acoustic Resonance Enhancement)」を施しており、ボリュームが大きく中低音域が伸びやかながらも粒立ちの良いサウンドが楽しめる一本です。

しかも、ヤマハLシリーズ独自の設計技術である「ノンスキャロップ・Xブレイシング構造」を活かして作りとなっていると言う・・・もはや良く分からないと思うのですが(笑)、ともかくこのモデルは世界のヤマハが他メーカーでは太刀打ちできない最先端技術を駆使して設計・製造されているんです。

そして、ネックの形状や薄さ、弦高や木材の処理・・・細かい技術の名前は挙げませんが、ギブソンやマーチンが10万円代後半のギターでもさほど重視していないような部分まで拘っているため、とても弾きやすいのが特徴です。音質も弾きやすさも、「FG830」を含めてこの価格帯で右に出るギターは早々ありません。

しかも、そんなギターであるにもかかわらずなんと、ピックアップまで搭載されているんです。先の「STORIA」と同様、パッシブタイプのピックアップが付いているので、小さなライブハウスやカフェで弾き語りする分には十分活用出来ますし、生音でも豊かなサウンドをお楽しみ頂けます。

所有欲をそそるような存在感やインテリア性では後発の「STORIA」に負けますが(なんとグッドデザイン賞まで受賞しています)、性能や機能面で言えば「LL6」の圧勝です。この価格帯で他にこんなに作り込まれたギターはなく、「FG830」よりもうちょっと良いギターが欲しい、という方にはイチオシですよ!

Martin(マーチン) Little Martin Series LX1

タイプ ミニギター
木材(トップ) ソリッド・シトカスプルース
木材(サイド・バック) マホガニーパターンHPL(後述)
木材(指板) リッチライト
ピックアップ なし(搭載モデルもあり)
弾きやすさ ⭐️⭐️⭐️⭐️
コスパ ⭐️⭐️⭐️

ここで初の海外ギターメーカー、Martin(マーチン)のギターがお出ましです。「リトルマーチン」と呼ばれる近年人気のミニギター「LX1」。このギターは初期のエド・シーランや、エド・シーランを敬愛する男性シンガーソングライター、ReNさんが使っているモデルです。

ReNさんが気になる方、男性シンガーソングライターはどんな方がいるのか知りたい方はぜひ「男性シンガーソングライター20選【おすすめの弾き語り曲や歌やギターの特徴も解説】」をご覧ください。

動画の通り、小さめなサイズなので抱えながら作業したり持ち運びが楽だったり、部屋に置いていても邪魔にならないのが第一の魅力です。

また、「リトルマーチン」は使用している木材や製法にも特徴があります。トップには「スプルース(単板)」を、サイド、バック、いずれも「ハイプレッシャーラミネート(HPL)」という、マーチン独自の木の加工法によって強固にプレスされた圧縮合板材を使用しています。

音質はというと、ボディが小さいのでどうしても低音の響きが軽く、全体的にあっさりした音色となっています。ズンズン来る感じがあまりないのが個人的には物足りないものの、軽やかでスッキリした聴きやすい音が好みの方にはおすすめです。

このモデルにはピックアップが登載されていませんが、兄弟機にあたる「LX1E」にはFISHMANのピックアップが付いていて、ミニギターかつエレアコという珍しい機種となっています。それぞれ市場価格が4万中盤と5万円中盤でコスパも良好かなと思います。

こちらはエド・シーランが今のシグネチャー・モデルでなくリトル・マーチンを使用している時代の動画です。アウトドアや中学生位までのお子さまに最適なモデル、あるいは「エド・シーランやReNと同じギターにしたい!」という方におすすめです!

5〜10万円程度のアコギ

  • 高級楽器メーカーのエントリーモデルや大手楽器メーカーのミドル〜ハイエンドモデルの価格帯
  • 「ヤマハの独壇場」にテイラーやマーチンのエントリーモデルが割拠する「戦場」
  • 木材やパーツのクオリティが高く、かつメーカー独自の技術がふんだんに盛り込まれ、弾きやすさも音も申し分ない

この価格帯まで来ると、5万円程度までのギターと比較してさらに弾きやすさや音質が向上します。主に木材の材質が良くなることで(オール単板のモデルも紹介していきます)箱鳴りや出音の響き方がより一層クリアに煌びやかになるからです。また、各社が「弾きやすさ」を研究した末に、あらゆる技術を使って製造しているため、弾きやすさ抜群で練習が捗ります。

この価格帯のギターをおすすめするのは以下のような方々です。

  • 他の楽器の経験があったり、バンドやユニットで歌を担当していて音の良し悪しが分かる方
  • プロ志向の方
  • 確実に良い楽器でストレスなく上達したい方
  • ギブソンやマーチンの2〜30万円するギターの影がチラついている方

私のイチオシは先に紹介した5万円近辺のアコギです。というのも5〜10万円という価格帯のアコギは価格差に対する性能差を「1万と2万」あるいは「2〜3万と5万」の差ほど見出せないからです。この価格帯のギターを買うなら先の「YAMAHA LL6 ARE」で1〜2年ほど練習して、その差額で音楽教室通ってギターを習ったり教材やアイテムに投資する方が回収効率が良いのではないかと考えています。腕を磨いて、将来的に2本目で、10万円台後半〜のギターを買うのもありですよ。

Taylor(テイラー) Academy12e(A12e)

タイプ グランドコンサートシェイプ(ドレッドノートよりもう少々小さめ)
木材(トップ) シトカ・スプルース(単板)
木材(サイド・バック) サペリ
木材(指板) エボニー
ピックアップ あり・ES-B搭載
弾きやすさ ⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
コスパ ⭐️⭐️⭐️⭐️

2000年代以降台頭しつつあるアメリカの楽器メーカーTaylor(テイラー)。10万円台前半〜のモデルが多いテイラーですが、マスタービルダーを務めるAndy Powers氏が「初心者が諦めずに弾き続けられる理想のギター」として考案・開発された「Academy12e(A12e)」は市場価格9万円前後の逸品です。エントリーモデルとはいえ、プロのアーティストに人気があり、女性シンガーソングライターの関取花さんが使用していることでも有名なモデルです。

このギターの特徴はなんと言っても圧倒的な弾き心地の良さです。細めな幅のネックは握り込みやすく、ボディの肘に当たる部分が斜めに削られていてアームレストの機能を果たしているため、弾き続けても疲れにくいのがおすすめポイントです。初心者は練習する際、力が入り過ぎて指や手、腕や肩が疲れがちなのでこれはかなり魅力的な点です。

また、音質は煌びやかでクリアなテイラーらしいトーンです。ずっしりと低音が響くわけではないものの、出音がライトで爽やかなのが特徴的です。そして、こちらはピックアップが搭載されたモデルですが、なしの兄弟機も存在します。価格差は1万円程度ですが、テイラーはアンプ越しで使用した時に真価を発揮するギターなので「あり」をおすすめします。

生音の響きはこのあと紹介するヤマハのモデルには及びませんが、ライン接続してアンプで鳴らすと・・・「アコギのまま良く鳴ってる!」と驚くほどです。

プロ志向でこれからギターを初めて路上やライブをやっていきたい方、テイラーが好きな方、良質でコンパクトなエレアコが欲しい方には特におすすめです!

Martin(マーチン) Dreadnought Junior

タイプ ドレッドノートよりやや小さいオリジナルサイズ
木材(トップ) シトカ・スプルース(単板)
木材(サイド・バック) サペリ(単板)
木材(指板) リッチライト
ピックアップ あり・FISHMAN Sonitoneを搭載
弾きやすさ ⭐️⭐️⭐️⭐️
コスパ ⭐️⭐️⭐️⭐️

ギブソンと並ぶ二大ギターメーカーMartin(マーチン)の「Dreadnought Junior」は通常のドレッドノートよりも少しだけコンパクトなエレアコです。

このギターの特徴はこの価格帯で木材がオール単板という点です。海外メーカーで10万円以下の価格帯でオール単板のギターはほとんど存在せず、サイズの兼ね合いで低音の響きはイマイチですが、全体的にバランス良く粒立ちの良い、まとまった響きや音色なサウンドが魅力的です。ギターの音が主張しすぎないので弾き語りや伴奏に最適ですよ。

また、ピックアップがないモデルとあるモデルを選べるようになっていて、それぞれ市場価格が7万円台中盤と8万円台中盤程度です。FISHMAN Sonitoneというピックアップは性能が良くコスパも高いので、ピックアップ付を選ぶ方が後々楽しめるかと思います。

こちらもテイラーのギターと同様、プロ志向でこれからギターを初めて路上やライブをやっていきたい方、マーチンが好きな方、良質でコンパクトなエレアコが欲しい方には特におすすめです。

YAMAHA(ヤマハ) FS3

タイプ フォークタイプ
木材(トップ) シトカスプルース(単板 / A.R.E.)
木材(サイド・バック) マホガニー単板
木材(指板) エボニー
ピックアップ なし(搭載モデルもあり)
弾きやすさ ⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
コスパ ⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️

日本が世界に誇る楽器メーカーYAMAHA(ヤマハ)が2019年に満を辞して発売した「FG / FS Red Labelシリーズ」より、ピックアップなしの「FS3」。兄弟機のFG3はジャンボサイズでこちらはスモールサイズです。

このギターの特徴は先に紹介している「FG830」や「LL6 ARE」の上位機種的な位置付けで、まず木材の質が向上しています。トップにはA.R.E加工されたシトカスプルース、サイド・バックにはマホガニーを全て単板で使用されています。先ほどマーチンの「Dreadnought Junior」で「(海外ギターで)10万円以下でオール単板は珍しい」と言いましたが、ヤマハは謎の最先端技術を施した単板を用いており、弾き比べてみると10人中7,8人が「ヤマハすげー!」となるほど「格の違い」を感じるはずです。

どんな音質かと言うと、「FG830」や「LL6 ARE」よりさらに中低音域の存在感があって、しかも粒立ちもくっきりとしていて煌びやかかつクリアな音色をしています。「FG3」の方がふくよかな音をしていて個人的にも好みなのですが、ボディの大きさによる弾きやすさを考慮すると「FS3」の方が初心者にはおすすめです。

このギターはアルペジオやフィンガースタイルでも良し、コードストロークやカッティングでも良しと死角がありません。まさにオールマイティーと言えるギターですが、実はエレアコ仕様の「FSX3」(「FGX3」もあります)という兄弟機が存在します。それぞれ市場価格が8万円台前半と11万円ちょうど位となっています。しかし、FSX3に搭載されているピックアップは非常に音質や使い勝手が良く、他のギターの追随を許さない機能性を誇っています。

10万を越えると高いなぁと思うかもしれませんが、「FSX3」や「FGX3」は下手なJ-45やD-18より良く鳴ります。

この動画は人気シンガーソングライター、Anlyさんが「FG / FS Red Labelシリーズ」4種類(FS / FG5も有)を試奏したものです。

このギターは、予算10万円程度で最も良いギターを1本だけ選べ、と言われたら迷わずおすすめする一本です。予算に余裕のある方やある程度上質なギターで練習していきたい方、プロ志向の方はこちらをおすすめします。

10万円以上のアコギを買おうとしている方へ

「クラプトンの弾いてるマーチンに昔から憧れていて!」なんていうお父さん!D-28やJ-45に手を出す前にちょっとだけお時間をください。

ハイエンドのギターを購入する上で最も重要なのは最良の一本を選ぶために「ギターの個体差」を認識出来るかどうかです。

D-18やD-28、ギブソンでいえばJ-45やハミングバードなどは新品だと安ければ10万円代後半、高くても30万円までの範囲で入手出来ます。ただし、新品のギブソンやマーチンは年々残念な音しか鳴らないギターが増えています。世界中で良質な木材が枯渇しつつあって、技術が進歩せど良質なギターを作りにくくなっているのが一番の原因です。なので、個体差が激しい、つまり「高いから良い音がするわけではない」というのが高いギターの残念な特徴なのです。

せっかくならまずもって、ギターの個体差を見極められる耳や腕を鍛えるために、あえて10万円程度のギターを手にして練習していくというのはいかがでしょうか?腕を上げていき、欲しいギターの価値や音色の素晴らしさが分かるようになってから高いギターを買うのも悪くはないと思いますよ。

「そんなこと言ったって高いギターが良い!!」という方におすすめなネットショップ

「言ってることは分かるけどギブソンやマーチンのハイエンドモデルが絶対に欲しい!!」と言う方は、せめてなんとかして最高に良いものを手に入れて頂きたいです。とはいえ、どのD-28やJ-45が良いかなんて見分けが付かないですよね。

そこで、改めて「光栄堂楽器」さんをおすすめします。「アコギの選び方」でも登場した「凄まじく音や調整にうるさい」楽器店ですが、その並々ならぬ拘りは高級ギターの販売で本領発揮されています。光栄堂さんは、目安15万円以上する楽器を扱う際、「その他大勢」の楽器をそもそも納入しません。わざわざ輸入したての倉庫に赴いて、一心不乱に試奏しまくって良いギターがあれば引き取り、耳に叶うものがなければ手ぶらで北海道へ帰り、商売をしているようなファンキーな楽器店です。

数百本に一本程度の割合で引き取ることにした楽器は「selected by KOEIDO」という認定がなされ、店長の茨木さんがブログで熱っぽくその楽器の良さを語り、高価な買い物にもかかわらず売れ筋の機種はすぐに売り切れてしまいます。私は「selected by KOEIDO」のマーチンD-42やFender USAのストラトを持っていますが、特にマーチンに至っては下手なD-45より鈴鳴りしているんじゃないかというほど恐ろしい出音をしています。

改めて、10万円以上するアコギを買いたいと考えているそこのあなた!間違えても有名楽器店のネットショップやバーゲンセールで叩き売りされているような高級ギターは買わないようにしてくださいね。この価格帯のギターは実店舗でじっくり試奏するか、もしくは光栄堂さんのように少々高くても品質の高さが明らかで、ミュージシャンが信頼を置く楽器店で購入されることを強くおすすめします。

光栄堂楽器HPはこちら

まとめ:ギターがある暮らし、楽しいですよ

今回は、「初心者におすすめのアコギとその選び方」をご紹介してきました。

星の数ほどあるギターですが、その中でも初心者の方におすすめ出来るギターは意外と少ないのが現実です。

しかし、アコギを始めてみたい方や、どうやってアコギを選んだら良いのか分からない方でも「サイズ」、「木材」、「デザイン・カラー」を基準にしておおまかに出せる金額を考えて、今回のおすすめの中から選ぶことできっと最適な一本が見つかります!

アコギはピアノや管楽器より練習や上達のハードルが低い楽器です。そして、ギターだけでなく歌を乗せて弾き語りが出来たら・・・ワクワクしませんか?ギターがある暮らし、楽しいですよ。

アコギで弾き語りするシンガーソングライターの記事も併せてご覧頂くと、ギター欲がグングン高まりますよ!

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