AORとは一体どんな音楽で、どんなアーティストや楽曲があるのか。全く知らない方もいれば、なんとなく覚えているけれど記憶があやふやな方も少なくないのではないでしょうか?
そこで今回は、ボイストレーナーを務めながらAOR系バンドの活動もしている私がAORのおすすめアーティストと名盤・名曲を紹介していきます!あなたもこの記事を読めばきっとAOR通になれるはず。
AORとは?
実はAORには2つの由来があります。一つずつ見ていきましょう。
アダルト・オリエンテッド・ロック(Adult-Oriented Rock)の略称
日本で定着しているのはこちらです。その名の通り「大人向けのロック」で、従来のロックの騒がしい部分や刺々しい部分を排除し、洗練されたサウンド、都会的でアダルトな雰囲気を纏った楽曲・アーティストのことを指します。
AOR系のアーティストにおいて共通しているのは以下の点です。
- ブラックミュージック(ジャズ、R&B、ブルース)とロックがバランスよく混ざっている
- 一流のミュージシャンを起用し、緻密なスタジオワークを通してアルバム全体として高い完成度を誇っている
- スローテンポでゆったりとした楽曲の雰囲気
- 都会的でアダルトな、セクシーな雰囲気をまとった楽曲
そう言われると、今日本でも流行っているSuchmos(サチモス)やNulbarich(ナルバリッチ)もAORの要素があるような気がしてきませんか?
Album Oriented Rock(アルバム・オリエンテッド・ロック)の略称
実は海外で定着しているのはこちらです。「ただの楽曲の寄せ集めでなく、アルバム単位でコンセプトや方向性をしっかりと決めて楽しめるアルバム」を志向しているという解釈が海外では一般的です。
分かりやすいのがビートルズの「マジック・ミステリー・ツアー」やクイーンの「オペラ座の夜」のような統一感のあるアルバムであったり、イエスやピンク・フロイドのようなプログレでしょうか。
この解釈を前提とすると、今回取り上げるアーティストたちは「アダルト・コンテンポラリー」に分類されます(ややこしい!)。
アダルト・コンテンポラリー、ブラック・コンテンポラリー、フュージョンとの違いとは?
AORは「アダルト・コンテンポラリー」とほぼ同義です。
違うのは日本的なAORの範疇に一部の黒人アーティストが加わるところです。
次に、ブラック・コンテンポラリーは黒人のR&Bのいちジャンルと捉えると分かりやすいです。寄りのスイートでメロウで土っぽさや荒々しさを排除したサウンドが特徴的なブラコンは一見AORと似た特徴を持っていますが、なぜか黒人アーティストはAORに分類されない傾向にあります。例外は「Just The Two Of Us」が有名なBill Withers(ビル・ウィザーズ)位かもしれません。
そして、フュージョンはAORと似たような音楽的特徴を持っていますが、基本的にインストの楽曲を主体とするアーティスト(George Bensonのような例外もいます)が分類されがちです。
後々取り上げるスティーリー・ダンやドナルド・フェイゲンはどうもフュージョンが一番近い気がしますし・・・。
シティポップとの違いは?
70年代中盤〜80年代後半にかけてJポップを席巻したシティポップは「日本のAOR」として海外のコアな音楽ファンから再評価され、その流れを受けて国内外でブームが起こりました。
音楽的特徴は今回特集するAORとほぼ同じですが、シティポップはAOR以上に振り幅が広く、特に80年代中盤以降のシティポップに分類される作品は打ち込みによるデジタルサウンドを生かしたファンキーな楽曲が多いです。
大瀧詠一、山下達郎、竹内まりや、角松敏生・・・。シティポップを牽引したアーティストの楽曲は今聴いても全く色あせないジャパンメイドのAORです。
そんなシティポップの名盤・名曲を大特集した記事を書きましたのでこちらもぜひご覧ください!
Boz Scaggs(ボズ・スキャッグス) – Lowdown
AORを語る上で欠かせないのが「AORの帝王」ことボズ・スキャッグスです。
白人とは思えないこってりとした丸い声、R&Bやジャズをバックボーンとしたサウンドが織りなすオリジナリティ。ボズの楽曲の中でも最も人気の高いピアノバラード「ウィ・アー・オール・アローン」が収録された1976年リリースの名盤『シルク・ディグリーズ』を以ってボズは一つの高みに到達しました。
ただ、個人的には「ウィ・アー・オール・アローン」よりもバンド色やブラックな要素が色濃い「ロウダウン」が好きなのでこちらをピックアップしました。16ビートの細やかなリズムやボズの喋るような歌い回しがクールで堪りません。
AORがどのような音楽ジャンルか興味のある方はまずボズ・スキャッグスの楽曲を聴くことをおすすめします。
ボズ・スキャッグスのおすすめ名盤:「シルク・ディグリーズ」
AORを象徴する名盤である本作は、後に80年代屈指の人気バンドTOTOのメンバーとなるジェフ・ポーカロ(Dr)やスティーヴ・ルカサー(Gt)ら、アメリカ屈指の凄腕ミュージシャンを起用したことが特徴です。
バンドメンバーの洗練されたサウンドとボズの骨太でソウルフルながら洗練された歌声がハマり、「AOR」、「ヨットロック」、「アダルト・コンテンポラリー」といった音楽ジャンルが当時話題となりました。
今回取り上げている「ウィアー・オール・アローン」以外にもグラミー賞の最優秀R&Bソング賞を受賞した「ロウダウン」(全米最高3位)も収録されています。
Bobby Caldwell(ボビー・コールドウェル) – What you won’t do for love(風のシルエット)
AORを語る上でもう一人欠かせないのが「ミスターAOR」ことボビー・コールドウェルです。
日本で最も知られているAORのアーティストはボズ・スキャッグスとボビー・コールドウェルの2人でしょう。
邦題が「風のシルエット」という渋カッコいいこの曲は、ブラックミュージックの雰囲気を漂わせたメロウなサウンドとボビーの渋く甘い声が混ざり合ったAORの代表曲のひとつです。
この曲は1978年のデビューアルバム「イブニング・スキャンダル」に収録されています。当初、この曲は黒人系のラジオ曲でオンエアされ流行り出したため、しばらくの間「黒人の歌」だと思われていたという逸話があるほど、ボビーの歌声はブラック・フィーリングに溢れています。
なので、AORやアダルト・コンテンポラリーに分類されるものの、後に登場するマイケル・マクドナルドと同様「ブルー・アイド・ソウル」というジャンルに最も近いのかもしれません。
ボビー・コールドウェルのおすすめ名盤:「イブニング・スキャンダル」
「イブニング・スキャンダル」はAORの名盤の一つです。ボズ・スキャッグスがオトナな色気を纏ったAORでアメリカのみならず日本をも席巻した1970年代後半、突如登場したのがボビーの本作でした。
東京やニューヨークといった都会の夜景に似合いそうなメロウでセクシーで、どことなく哀愁を帯びた雰囲気のサウンドが魅力的ですね。
ちなみに本作に収録されている「Come To Me」は1978年のリリースから約10年の時を経て有名なたばこ「パーラメント」のCMに起用され再び人気を博し、「ボビー・コールドウェルの音楽=カッコいい大人の代名詞」となりました。
Bill Withers(ビル・ウィザーズ) – Just the Two of Us(クリスタルの恋人たち)
ビル・ウィザーズをAORの特集に入れるべきか、ミュージシャンして迷うところです。
しかし、今回取り上げる「ジャスト・ザ・トゥー・オブ・アス」がAORの中でも1,2を争う代表曲なのでリストインしました。
ビルはどちらかと言うとR&B、ソウルが土台にあるもののフォークやロック畑へ行ったため、他のミュージシャンとは音楽的なバックグランドの混ざり方が少々異なります。
同時代の多くの黒人ミュージシャンはアダルト・コンテンポラリー、もしくはディスコやファンク、ニューソウルといったジャンルに分類されたわけですが、ビルの音楽は明らかに「そっち」ではないのです。
ビルの声はボズ・スキャッグやボビー・コールドウェルよりもっと黒人独特の丸くて暖かみのある声で、この2人が色男ならビルは父性が溢れる感じがするのです。
さて、実は本作、ビルの曲ではなくグローヴァー・ワシントン・Jr. の曲なのです。
グローヴァーがビルをフューチャーし、また時代に合致していたこともあり、曲のみならず本人までもがAORの代名詞となったわけです。
ビル・ウィザーズのおすすめ名盤:「メナジェリー」
ビルはウェスト・ヴァージニア州の片田舎で生まれ、軍隊生活ののち、LAで音楽活動を始めました。
その努力が実り、33歳で遅咲きのアルバムデビューを果たし、今回取り上げる「メナジェリー」をリリースするに至ります。アフリカン・アメリカンのアンセムと言っても過言でない名曲「ラブリー・デイ」と共に、「ジャスト・ザ・トゥー・オブ・アス」も収録されています。
レイ・パーカーJr.(Gt)、ケニー・バーク(Ba)、ラス・カンケル(Dr)ら、錚々たるプレイヤーがバックを務めるだけあって、40年近く経っても全く色あせない名盤とされています。
ビルはこのアルバムをきっかけに有名になるものの、1985年に突如音楽活動を休止してしまいました。
色々な原因があるのでしょうが、それでもアメリカでは彼の音楽を頻繁に耳にして、どれだけ愛されているかが分かります。ビルは黒人の側から白人への門戸を開いた、もっと評価されるべきミュージシャンだと思っています。
Christopher Cross(クリストファー・クロス) – Sailing
クリストファー・クロスは独特の柔らかくて透き通った癒し系ハイトーンボイスで数々の名曲を生み出した稀代のシンガー・ソング・ライターです。
その中でも、絶対の自信を持っておすすめするのがこの「セイリング」です。
・・・ロッド・スチュワートじゃないですよ!笑
シンセサイザーの綺麗な音色で始まり、少しずつギターのアルペジオが鳴り出し、柔らかい歌声が徐ろに入ってきます。
そして、静かなままサビを迎え、コーラスワークにまで耳を奪われる・・・
私がミュージシャンとして、AORに止まらず洋楽でおすすめ出来る曲、ギターが美しい曲、声が美しい曲、メロディが美しい曲、コーラスが美しい曲はと尋ねられたら間違いなくこの曲を挙げます。ビートルズの「レット・イット・ビー」、クイーンの「ボヘミアン・ラプソディ」、マーヴィン・ゲイの「ワッツ・ゴーイン・オン」といった世界一流の名曲と肩を並べるほど、名曲に必要な要素の全てを満たしているのです。
セイリングはセールス的にも偉業を達成しました。なんと、デビュー作にして後にも先にも初めて、グラミー賞の主要4部門+1部門を獲得してその名を世に知らしめたのです!他のAOR系アーティストと決定的に違うのは「声のピュアさ」です。酸いも甘いも嚙み分けてきたような声で渋く歌うのがAORだと思われがちですが、クリストファーはそこを覆して澄み渡るようなピュアボイスでAORの可能性を押し拡げていったのです。
クリストファー・クロスのおすすめ名盤:「南から来た男」
クリストファー・クロスのおすすめ名盤は1980年のデビュー作「南から来た男」です。
先の「セイリング」を含め、「ユール・ビーン・マイン」等が収録された本作はマイケル・オマーティアンがプロデュースを勤めた他、世界的ジャズギタリストであるラリー・カールトン(Gt)をはじめ、ジェイ・グレイドン(Gt)、エリック・ジョンソン(Gt)、マイケル・マクドナルド(Key)、ドン・ヘンリー(Cho)、ニコレット・ラーソン(Cho)、ヴァレリー・カーター(Cho)らが参加しており、デビュー作とは思えない完成度を誇っています。
まるで当然のごとくグラミー賞の「最優秀レコード賞」、「最優秀アルバム賞」、「最優秀楽曲賞」、「最優秀新人賞」を総ナメにし、AORの良さを世に知らしめた名盤です。
Bill LaBounty(ビル・ラバウンティ) – Livin’ It Up
AORフリークにとってはAORの代名詞的存在であるビル・ラバウンティ。しかし、AORが好きでなければご存知の方は少ないかもしれませんね。現在も活動中で近年も来日しているビルのおすすめソングはやはり「リビン・イット・アップ」です。
ビルの楽曲の中でもこの曲は都会の夜が似合う、メロウで渋い雰囲気が堪能できる一曲です。
ビル・ラバウンティのおすすめ名盤:ビル・ラバウンティ
1982年リリースの本人と同名のアルバム「ビル・ラバウンティ」は知る人ぞ知る名盤です。
ディーン・パークス(Gt)、チャック・レイニー(Ba)、ジェフ・ポーカロ(Dr)ら、ほぼドナルド・フェイゲンの名盤・「ナイトフライ」(後述)と同じプレイヤーで強力な布陣を敷いているのが見所です。
ビルの少し丸みのある声と、あえて抜け感を抑えた楽器との絡みが絶妙ですよ。
George Benson(ジョージ・ベンソン) – Breezin’
ジョージ・ベンソンはAORというより、ジャズやフュージョン畑のミュージシャン、それもギタリストとして語られることが多い人物です。
まるで歌っているような生き生きとしたギターソロを弾きながら、歌(スキャット)もギターの音色に寄り添うようにユニゾンさせるプレイが得意なジョージ。これはビー・ビー・キングも得意としたブルースギタリストの常套句ですが、いかんせんジョージの声は爽やかで作る曲も出てくるフレーズも爽やかなのが特徴です。その爽やかさゆえ、AOR系アーティストとして分類されることもあるのではないでしょうか。
そんなジョージのおすすめソングは「ブリージン」です。個人的には歌が入った「ディス・マスカレード」が好きなのですが、AORっぽさをより感じられるのはインストの曲ながらやはり「ブリージン」です。
ジョージ・ベンソンのおすすめ名盤:「ブリージン」
ジョージ・ベンソンの長いキャリアの中で、「ポップな歌手」として認知されたのはこのアルバムがきっかけです。
ギタリストとして商売していることもあり、本作もインストが中心であるものの、どの曲もAORの雰囲気が漂う仕上がりになっています。
本作をきっかけにブラックコンテンポラリーのヴォーカルとしても認知されるようになりました。
Billy Joel(ビリー・ジョエル) – Just The Way You Are(素顔のままで)
日本で最も有名な海外のシンガーソングライターといえばビリー・ジョエルかもしれません。
ビリー自身も親日家でたびたび来日してライブをしてきましたし、日本ではあらゆる場面でビリーの楽曲を耳にします。
ところで、「ピアノ・マン」や「アップタウン・ガール」のようなポップな曲を歌うビリーをAORに分類して良いのか微妙なところですが、ビリーの中でも特にAOR感が出ている名曲が「ジャスト・ザ・ウェイ・ユー・アー」です。
ジャジーでセクシーなサウンドにビリーの甘い声はAORそのものです。
昔やっていた◯ッチな深夜番組で女性が脱ぐ時にこの曲が流れていたような・・・。笑
ビリー・ジョエルのおすすめ名盤:「ストレンジャー」
軌道に乗りつつあるビリー・ジョエルが満を辞して繰り出したアルバムが本作です。
シンガー・ソングライターらしく、歌とピアノを中心としたサウンドにバンドアレンジを取り入れた本作の楽曲はこれまで以上に多様性に溢れています。「ムーヴィン・アウト」や「ストレンジャー」、そして今回取り上げている「素顔のままで」などが収録された名盤で、なんと本作だけで1000万枚以上のレコードとCDを売り上げています。
AORは奥が深い世界なので、ビリーの本作からかじってみることですんなり入ることができるかもしれませんね。
Steely Dan(スティーリー・ダン) – Peg
ウォルター・ベッカーとドナルド・フェイゲンのデュオ、スティーリー・ダン。
スティーリー・ダンの楽曲は計算され尽くした緻密な音作りが特徴的で、当時のトッププレイヤーをレコーディングに起用したことで歴史に残る名盤「aja/彩(エイジャ)」を生み出しました。「エイジャ」の中で最も有名なのが「ペグ」です。
この曲には彼らの楽曲制作への強い拘りが分かる強烈なエピソードがあります。
ジャズのように目まぐるしく転調する楽曲の中で繰り広げられるギターソロの収録は、何人もの凄腕ギタリストによるテイクがボツとなった末に仕上がりました。非常にハードワークだったレコーディングを通してリリースされた「エイジャ」は1978年のグラミー賞・最優秀録音賞を受賞しました。
そんなこともあるので、私の周辺のプロミュージシャンはAORの話になるとこぞって「スティーリー・ダンの曲はやるもんじゃない、聴くもんだ」と口にしています。笑
スティーリー・ダンのおすすめ名盤:彩(エイジャ)
スティーリー・ダンの名盤と言えば「彩(エイジャ)」。
ロックとジャズ、ソウルが綺麗に融合し、洗練されたサウンドが特徴的です。
スティーヴ・ガッド(dr)のドラムソロを収めたタイトル曲や、何人もの腕利きのギタリストがNGを食らった「ペグ」が収録されていて、全曲が緻密なアレンジに完璧な演奏、そして複層的に意味が込められたシニカルな雰囲気が遺憾無く発揮されています。
本作は一般以上に通好みする名盤で、例えば新しい機材を導入したスタジオのPAやプロデューサーは微細な「粗」や定位を調整するために、自分が聴き込んできたアーティストの楽曲を流します。そうすることで最高レベルの微調整が可能となるのですが、サンレコ(サウンド & レコーディング / 音響の専門誌)を読んでいると本作をリファレンスに推している製作者が度々登場して驚かされます。
音楽的にも非常に優れた名盤であると共に、音響的にも多大なる影響を後世に残した名盤と言えますね。
Donald Fagen (ドナルド・フェイゲン) – I.G.Y.
ドナルド・フェイゲンは先ほど取り上げたスティーリー・ダンのメンバーです。
ドナルドのファーストアルバム「ナイト・フライ」に収録されている「I.G.Y.」もまた、AOR屈指の名曲です。実は「International Geophysical Year」という国際科学研究プロジェクトの略称なのですが、この名前を曲名にしたのは昔、科学の発展が好意的に受け入れられていたことを皮肉るためでした。
ドナルドは「未来への希望があったよね、今はどうなんだ」
というメッセージを曲のあらゆる歌詞に散りばめて表現しています。
「I.G.Y.」の時期は1957〜58年。それはソ連がロケット・スプートニクの打ち上げに成功した頃です。
そして、この曲がリリースされたのは1982年。それはアメリカが経済的に停滞し、テクノロジーの進歩によるありがたみが享受されにくかった時期なのです。
ドナルドは「テクノロジーは進歩したけれどどこか満たされない。人間に必要なのは・・・」
ジャズやR&Bのバックグラウンドに裏打ちされたクールなサウンドの裏側にはこんな意味が込められていたのです!(機会があれば『I.G.Y』の和訳や解説をしようと思います)
ドナルド・フェイゲンのおすすめ名盤:「ナイト・フライ」
スティーリー・ダンの「エイジャ」同様、今でも音楽の現場の人間の指標となっているのが名盤「ナイト・フライ」です。
トップクラスのスタジオミュージシャンを起用して制作された本作は、ジャズやR&Bをバックグラウンドにし、当時流行ったメッセージ性の強かったニューソウルとも違った形で楽曲を打ち出していった点が特徴的です。軽快かつグルーブ感溢れるサウンドはまさに大人向けのロックです。
TOTO(トト) – Georgy Porgy
AORを語る上で忘れてはいけない存在のひとつがTOTO(トト)です。
ここまで紹介してきたアーティストはどこか影のある、ど真ん中な売れ線を意識している感じではない人たちでしたが、TOTOは同時代の「産業ロック」にも分類されるし、同じく同時代に流行ったプログレと言っても間違いではない、色々な顔を持ったバンドです。
TOTOの中で屈指のバラードである「ジョージー・ポージー」はデビュー作「宇宙の騎士」に収録されています。
TOTOのおすすめ名盤:「TOTO(宇宙の騎士)」
ボズ・スキャッグスのサポートメンバーが集まってTOTOを結成したわけですが、彼らのデビュー作「宇宙の騎士」は信じられない完成度の高さで巷を席巻しました。
ここまで紹介してきたアーティストからはシンプルでロック色が強く、無骨な雰囲気はあまり感じられなかったかなと思います。都会的で洗練された、ジャズやR&Bのような雰囲気が漂う楽曲こそがAORなんだからTOTOはロック、、と見なす方もいるかもしれません。
しかし、AORはジャズやR&Bだけでなく、ロックやプログレからもインスパイアされた多面的な音楽なのです。
TOTOはAORの中でも特にロック色が強いので、お洒落な空気があまりしっくり来ない方、ヴォーカルやプレイにパンチを求めている方には特にオススメです。
Daryl Hall & John Oates(ダリル・ホール&ジョン・オーツ) – Sara Smile
ニューヨークの黒人と音楽の話をしていてしきりに登場するのが「ホール&オーツ」ことダリル・ホール&ジョン・オーツです。音楽にさほど興味がない方でも彼らの楽曲をどこかで耳にしたことがあるはずです。
ホール&オーツの中でも名曲中の名曲である「サラ・スマイル」はソウル系のスタンダードと認識されています。
それだけでなく、後世においてスモーキー・ロビンソンやエリック・ベネイ、シールetc…R&B系黒人シンガーも好んで歌うほど愛されています。
この曲はホールが当時のガールフレンドであるサラ・アレンのために作ったラブソングです。
ダリル・ホール&ジョン・オーツのおすすめ名盤:「サラ・スマイル」
先の「サラ・スマイル」が収録された同名のアルバム「サラ・スマイル」がやはり最もおすすめです。
このアルバムを通してR&Bの薫りがする、ブルー・アイド・ソウル(白人によるソウルミュージック)のアーティストとしての地位を不動のものにしました。レコードのジャケットを見ると二人が化粧して女装しているように見えるのですが、これは同世代に流行ったグラムロックの雰囲気を連想させます。AORをどう定義したら良いか迷うところですが、ロック寄りなホール&オーツもれっきとしたAORです。ちなみに、トット・ラングレンなんかも似た系譜のアーティストですね。
Doobie Brothers(ドゥービー・ブラザーズ) – What A Fool Believes
ドゥービー・ブラザーズといえばやはり「ロング・トレイン・ランニング」ではないでしょうか?
しかし、今回はAOR特集ということで、後期になってスティーリー・ダンのマイケル・マクドナルドとジェフ・バクスターが加入して作られた「ワット・ア・フール・ビリーブス」を取り上げます。
この曲は近年では自動車のCMソングとして起用されていたこともあり、聞き覚えのある方が多いのではないでしょうか。
綺麗で小刻みに移りゆくキーボードの音色に、マイケル・マクドナルド独特のハスキーな高音がとても心地よく、コーラスワークも秀逸なのが見所です。
ドゥービー・ブラザーズは当初はカントリーの薫り漂うアメリカンロック系バンドでしたが、マイケル・マクドナルドとジェフ・バクスターが加わってからジャズやブラックミュージックの要素を取り入れてAOR色を強めていきました。
とはいえ、この曲を聴く限りは「ロックな人たちがキレイ目なコードを使って演奏している!」という風に見えるかもしれませんね。
ドゥービー・ブラザースのおすすめ名盤:「ミニット・バイ・ミニット」
というわけで、今回取り上げるのは1978年リリース、後期ドゥービーの名盤「ミニット・バイ・ミニット」です。
これまでのアルバムは明快で歯切れの良いアメリカンロックでしたが、スティーリー・ダンのマイケル・マクドナルドとジェフ・バクスターが加わりました。それによって、バンドが元々バックボーンとしてきたロックやカントリーに加え、ジャズやブラックミュージックが絶妙なバランスで混ざり合うようになりAORの代表格となっていったのです。
本作はドゥービーの中でも最も売れており、中でも「ワット・ア・フール・ビリーブス」はビルボードチャート1位に輝き、第22回グラミー賞最優秀レコード賞、最優秀楽曲賞を受賞しました。
ちなみに、私はヴォーカリストとしても作曲家としても、そしてキーボーディストとしてもマイケル・マクドナルドがとても好きです。彼がどれだけ凄まじいミュージシャンか、それは鍵盤の演奏、あるいは歌だけでも難しい「ワット・ア・フール・ビリーブス」をサラサラ弾きながら軽快に歌も付けて弾き語りしているライブ映像を見れば明らかです。
Michael McDonald(マイケル・マクドナルド) – I Keep Forgettin’
マイケル・マクドナルドは日本では知名度で、ボズ・スキャッグスやボビー・コールドウェルらより劣るかもしれません。
しかし、ドゥービー・ブラザーズでの活躍だけでなく、ソロでもヴォーカリストやキーボーディスト、コンポーザーと多種多様に活躍しています。
そんなマイケルの曲の中で最もおすすめなのは「アイ・キープ・フォーゲッティング」です。
カッティングギターとリズム隊がリフをキメッキメに弾きこなしたかと思えば、マイケルの丸くてハスキーな声が入ってきます。そしてその声はハスキーなままハイトーンへ・・・
黒人も驚くほどブラックミュージックに裏打ちされた歌い方をするので、アメリカのブラックコミュニティでももはや黒人扱いされているほどです。
マイケル・マクドナルドのおすすめ名盤:「イフ・ザッツ・ワット・イット・テイクス」(思慕、ワン・ウェイ・ハート)
マイケル・マクドナルドのおすすめ名盤はズバリ!「思慕」(邦題)です。
ドゥービー・ブラザーズをAORバンドへ導いたマイケルは、ドゥービーが解散したのち、1982年に本作をソロデビュー作として発表しました。
ドゥービー時代から交友のあるテッド・テンプルマンとワーナーのトップ、レニー・ワロンカーが共同でプロデュースしているだけあり、完成度は凄まじいです。プロデューサーだけでなく、コンポーズ面でも後ほど取り上げるケニー・ロギンズ、ランディ・グッドラム、ジャッキー・デシャノンら当時ブイブイ言わせていたコンポーザーを集めたためハズレ曲がありません。
さらに!バックにはTOTOのスティーヴ・ルカサー(Gt)とジェフ・ポーカロ(Dr)、「ハーフタイム・シャッフル」の元ネタにもなっているドラムの神様的存在であるスティーヴ・ガッド、マイケル・ジャクソンの「オフ・ザ・ウォール」に参加していたルイス・ジョンソン(Ba)とパウリーニョ・ダ・コスタ(Per)、ダニー・ハサウェイが繰り出したR&B最強の名盤「LIVE」に参加していたウィリー・ウィークス(Ba)ら、各ジャンルのトッププレイヤーが集結したのです!
この凄さはミュージシャンでないと伝わりにくいかもしれないですが、料理の世界で置き換えるならば世界最高峰の食材を惜しげもなく使い、世界最高峰のシェフがフルコースを作るほどのインパクトです。
Kenny Loggins(ケニー・ロギンス) – Heart to Heart
マイケル・マクドナルドの「相方」とも言える存在がケニー・ロギンスです。
ケニーは「Footloose」や「Danger Zone」などのインパクトが強くてポップスターとして見られがちですが、AOR系アーティストとしてもしっかりと時代に爪痕を残しています。例えば、先に取り上げたドゥービー・ブラザーズの「ワット・ア・フール・ビリーブス」もケニーとマイケル・マクドナルドとの共作です。
そんなケニーがAORしているのを堪能できるのはやはり「ハート・トゥ・ハート」です。
デヴィッド・フォスター、そしてジャーニーのヴォーカルであるスティーヴ・ペリーとの共作である本作はフュージョンの雰囲気を漂わせつつ、確かにAORしているのが分かります。
ケニー・ロギンスのおすすめ名盤:ハイ・アドベンチャー
ケニー・ロギンスの4枚目のアルバムである本作はグラミー賞の最優秀楽曲賞も受賞した名盤です。
デヴィッド・フォスターのプロデュースで、バックにはTOTOのスティーヴ・ルカサー(Gt)とデヴィッド・ペイチ(Key)、「相方」のマイケル・マクドナルド(key)、デヴィッド・サンボーン(Sax)らトッププレイヤーを起用しただけあって音の迫力が違います。
先の「ハート・トゥ・ハート」や「サンライズ・パーティー(Don’t Fight It)」はいずれも全米チャート20位以内にチャートインし、それを足がかりにケニーはポップスの世界へ旅立っていったわけです。
Chicago(シカゴ) – Hard To Say I’m Sorry(素直になれなくて)
シカゴはどう聴いてもロック、あるいは産業ロックです。もっと言うと、「ブラスロック」という言葉が、まるでシカゴのために作られたんじゃないかという形で存在します。
ブラスセクションが光るサウンドがウリのシカゴですが、長いキャリアの中で超大物プロデューサー、デヴィッド・フォスターと出会いAORの代表曲「素直になれなくて」を発表します。
これは洋楽にさほど興味がない方でもどこかで耳にしたことがあるのではないでしょうか。
静かなピアノから始まり、サビに向かってグイグイ盛り上がっていくメロディアスな構成に、切なさと力強さに満ちたピーター・セテラのヴォーカル。この曲をきっかけで、あるいはデヴィッド・フォスターとの出会いがきっかけでAOR系のアーティストとしてロマンチックなバラードばかり作るようになった、といったらファンの方に怒られてしまうかもしれませんね。
シカゴのおすすめ名盤:ラヴ・ミー・トゥモロウ(シカゴ16)
60年代から活動するシカゴにとって、転機となったアルバムが「ラヴ・ミー・トゥモロウ」です。
これまではジャズの雰囲気漂うロックだったのが、巨匠デヴィッド・フォスターがプロデュースした影響か、これまでよりもダイナミックでメロディアスなロックへと転身を遂げたのです。
先に取り上げた「素直になれなくて」は本作に収録されています。
AORにとどまらず80年代を代表する曲なのできっと楽しんで頂けるはずです。
Air Supply(エア・サプライ) – Lost In Love
エア・サプライはホール&オーツと同様、男性デュオのバンドです。
オーストラリア出身の彼らは「ペパーミントサウンド」というキャッチコピーでデビューし、伸びやかなハイトーンヴォーカルと包容力のある低い声のヴォーカルが絶妙に絡み合い、ポップなメロディや曲調も相まって女性に人気でした。
そんなエア・サプライの中で特におすすめなのがこの「ロスト・イン・ラヴ」です。
アコースティックな曲調に二つの異なる声のハーモニーが特徴的で夏や海にピッタリです。
AOR系のアーティストで最も爽やかなのは彼らかもしれませんね。
エア・サプライのおすすめ名盤:ロスト・イン・ラヴ
エア・サプライにとって5枚目のアルバムである「ロスト・イン・ラヴ」は世界中で流行り、300万枚以上を売り上げるほどでした。
全米3位を記録した「ロスト・イン・ラヴ」だけでなく、シングルでも同2位を記録した「オール・アウト・オブ・ラヴ」そして同5位の「ときめきの愛を」といった大ヒット曲がこぞって収録されているAOR、ポップスの名盤です。
ドライブの際に聴いたら心地良いですよ!
Airplay(エアプレイ) – Stranded
デビッド・フォスター(David Foster)とジェイ・グレイドン(Jay Graydon)という「超」有名プロデューサーが仕事先で意気投合してデモテープを作成し、アルバム発表に至ったのがエアプレイです。
エアプレイは1枚だけアルバムをリリースした、いわば「期間限定のAORユニット」だったのですが、AOR史にしっかりと爪痕を残しました。
そんな彼らの楽曲の中で今回取り上げるのは「ストランディド」です。
出だしだけでもわかる80年代独特の空気感。ディストーション・ギターと分厚いコーラス、トミー・ファンダーバークのパワフルなヴォーカルが光りつつも、旧来のロックの暑苦しさを取り払ったサウンドが特徴的です。
エアプレイのおすすめ名盤:「ロマンティック」
エアプレイは一枚しかアルバムを出していないため、おすすめ名盤は必然的に「ロマンチック」となります。
マイケル・ジャクソンやアース・ウインド・アンド・ファイヤーらの楽曲を手がけるデヴィッド・フォスターと、アルジャロウやジョージ・ベンソンの楽曲を手がけるジェイ・グレイドン。
こんな超大物のバックを務めるのはスティーヴ・ルカサー(Gt)、ジェフ・ポーカロ(Dr)、スティーヴ・ポーカロ(Key)といったTOTOのメンバーやジェリー・ヘイ(Tp)、レイ・パーカーJr.(Sax)など、西海岸のトッププレイヤーたちです。
当時のトレンドだったアメリカンハードロックを基調に、分厚いコーラスやブラックミュージックの雰囲気も感じられるところが持ち味です。
作曲、アレンジ、サウンドメイク、どれをとっても屈指の完成度を誇る名盤を仕上げた彼らはその後プロデュースの依頼が殺到して不動の地位をモノのにしたのです。
Earth, Wind & Fire(アース・ウインド&ファイアー) – After the Love Has Gone
日本でもかなり人気のあるアース・ウインド・アンド・ファイアー(以下EWF)。荒々しさをとタイトさを兼ね備えた独特のグルーヴが持ち味のEWFはファンクバンド、もしくはディスコバンドなのでは?と思われる方も多いはずです。
しかし、AORに片足をツッコんでいた時期も確かにあります。
今回取り上げる「アフター・ザ・ラヴ・ハズ・ゴーン」は彼らがファンクバンドからディスコバンドへと変遷していくきっかけとなったバラードソングです。キメキメなリズムセクションとホーンセクション、ファルセットでの熱唱が光るこの曲は黒人でないと出せない雰囲気に包まれています。
この曲は先に取り上げたエアプレイでも活躍したデヴィッド・フォスターやジェイ・グレイドン、そしてシカゴの元ヴォーカルであるビル・チャンプリンが作曲していて、先ほど触れた「ロマンチック」にも収録されています。
アース・ウインド・アンド・ファイアーのおすすめ名盤:「アイ・アム(黙示録)」
EWFといえば「セプテンバー」や「レッツ・グルーヴ」などのディスコソングですが、彼らの楽曲をアルバム単位で聴くと少しずつサウンドが変遷していっています。
そんな彼らのおすすめ名盤はズバリ「黙示録」です(※あくまでAORの観点から見たおすすめです)。
AOR、というかブラックコンテンポラリー色が目立つこのアルバムは、どの楽曲もアレンジが洗練されていて演奏のクオリティが高いのが特徴です。EWF屈指の名曲である「ブギー・ワンダーランド」も本作に収録されています。
Michael Franks(マイケル・フランクス) – Antonio’s Song
マイケル・フランクスはAORの中でオンリーワンな魅力を放つアーティストです。
AORは昼よりも夜が、明るいよりも暗いのが似合う音楽ですが、マイケルはジャズやボサノヴァのバックボーンを色濃く反映させた、肩の力が抜けるような明るい曲調の楽曲が特徴的です。
マイケルの楽曲でおすすめなのは「アントニオの歌」。
アントニオとはボサノヴァの元祖、アントニオ・カルロス・ジョビンのことです。ボサノヴァと言えば「イパネマの娘」ですが、あの曲を作った人こそがアントニオです。
美しいストリングにリズミカルなドラムとパーカッションが夏の昼下がりのような陽気な雰囲気を醸し出しています。
マイケル・フランクスのおすすめ名盤:「スリーピング・ジプシー」
マイケルの甘くささやくアダルトでセクシーなボーカルと、独特の陽気で肩肘の力が抜けるようなサウンドを堪能出来るおすすめ名盤は「スリーピング・ジプシー」です。
洗練されたジャズのテイスト、陽気さの主成分となっているボサノヴァをミックスさせ、そこにささやくような柔らかくてライトなヴォーカルがあいまった本作はマイケルの代名詞である「ライト&メロー」を表現した作品となっています。
バックにはクルセイダーズやラリー・カールトン(Gt)、デヴィッド・サンボーン(Sax)ら凄腕のミュージシャンを起用しており、他のAOR系ミュージシャンとは違った独特の存在感を放っています。
まとめ
AORは近年のシティポップブームと相まって注目されている音楽のジャンルです。
Suchmos(サチモス)やNulbarich(ナルバリッチ)ら、若い世代のバンドは黒いテイストを織り交ぜた音楽をしていて、実際に彼らのインタビューなどを目にするとAOR系の音楽について言及していたりもします。
かつてレコードからCDへと音楽の媒体が変化していった際、売れ筋とは言いがたかったAORのレコードは少なからず廃盤となってしまいました。しかし、こうした時代の流れも相まって、レーベルがCD盤を再発売するなど盛り上がりを見せています。
私自身も、音楽活動の一環としてAOR系のバンドで活動しながら日々布教に勤しんでいます。笑
というわけで、今回は通好みするものはなるべく避けながら、聴きやすくハマりやすいAOR系アーティストのおすすめ名曲や名盤を紹介してまいりました。この中からあなたがハマれるアーティストや名曲があれば幸いです!
「日本のAOR」とも言われるシティポップの名盤・名曲を特集した記事もぜひご覧ください!
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ボズ・スキャッグスやスティーリー・ダン、クリストファー・クロスetc…。
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