【ボイストレーナーが選ぶ!】本当に歌が上手い歌手ランキングトップ20!!【邦楽編】

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こんにちは!ボイストレーナー/ヴォーカリストのまっすーです。

ボイトレやライブの現場で生徒さんやお客さんから良く聞かれるのが

「プロの人から見て上手い人って誰ですか?」

という質問です。

また

「そもそも(歌が)上手いってどういうことなんですかね?」

と聞かれることもしばしばあります。

そこで今回は、「歌が上手いとはどういうことか」を私なりに簡単に定義して、その定義+「ある条件」を満たした歌手のみを主観ながら「プロが見て本当に上手い歌手」を男女合わせて20名、厳選してランキング形式で紹介していきたいと思います!「【ボイストレーナーが選ぶ!】本当に歌が上手い歌手ランキングトップ20!!【洋楽編】」もupしたのでぜひご覧くださいね!

「ある条件」とは、長年(10年以上)第一線で活躍されていて、アップテンポもバラードも歌いこなせることです。本記事では、アップテンポの曲、バラード曲をそれぞれ、なるべくライブバージョン、つまり「生歌」を基準にして判断しています。調べるのになかなか骨が折れました!

ちなみに私は今回紹介するほとんどのアーティストのパフォーマンスをライブやイベント、あとは仕事上の兼ね合いで見聞きしています。また、私の音楽仲間(中には今回出てくる歌手のバックコーラスやサポートミュージシャン、テレビ出演するボイストレーナー含む)からもヒアリングしているのである程度信憑性はあるかと思います。

それではまず「歌が上手いとはどういうことか」について見ていきましょう!

歌が上手いとはどういうこと?

ここでは「歌が上手いとはどういうことか」を、私なりに簡単に定義してお伝えしていきます。

発声技術

身体を適切に使って理にかなった呼吸や発声をしているかはとても重要です。

ちなみに、元の声質や歌唱表現、感情表現にセンスがあって「発声下手だけど上手く聴こえる人」というのは、少ないですが存在します。

ボイストレーナーという立場上、本記事では「発声下手」な方は好きな声でも好きな歌があっても取り上げません。今回紹介する方は皆、発声技術がしっかりした歌手です。歌を上手に歌えるようになりたい方はぜひ見本になさってください!

音程やリズムを外さずに歌える

曲のメロディーやリズムを外さずに歌えることもとても重要です。どちらかが少しでもズレることがあると歌の安定感が欠けてしまい、心地良く聴けない歌になってしまいます。

音域がある程度広い / 得意な音域で歌唱している

歌が上手い条件のひとつは「音程がある程度広い」ことです。発声技術がある程度整っていると必然的に広い音域で歌えますが、さらに「当人が得意な音域で歌唱しているか」もまた重要です。

例えば、高い声が得意な人が低いキーの曲を歌っても映えないですし、逆もまた然りです。歌が上手い人は自分の得意と苦手を抑えた上で、得意な部分が活きるような曲を歌ったり作ったりしています。

声量や迫力がある

歌が上手い条件のひとつは「声量や迫力がある」ことです。声量が大きいと、自然と迫力が出て歌を聴く人を惹きつけやすくなります。ただし、歌手の中には「声量以外の要素で勝負している人」もいます。近年の若手アーティストに多い傾向かもしれませんね。

緩急・抑揚

声量以上に重要なのが緩急や抑揚です。感情表現の結果と言えるかもしれませんが、声の強弱の幅や付け方に意図があると歌が上手く聴こえます。

歌唱表現

ビブラートやこぶし、ロングトーン、音の当て方(しゃくり、フォール、ポルタメントetc…)、音の動かし方など、曲の解釈に沿ってしっかりとコントロールしながら意図的に歌唱表現が出来ると歌が上手く聴こえます。

感情表現

曲や歌詞をどう解釈して、どういう風に歌いたいか。そのイメージや世界観に基づいて、感情を乗せて歌うことを感情表現と言います。歌唱テクニックが上手な人は掃いて捨てるほどいますが、プロが皆感情表現に富んでいるかと言うとそんなことはありません。

お仕事的に、「上手に歌ってはいおしまい♪」という歌を歌うプロが溢れかえっているのが昨今の音楽業界の実情です。

ただ、ここは非常に見極めにくいポイントです。ですので、本記事では感情表現がほとばしっていない方は、他の要素が一流でもランクインさせていません。

本当に歌が上手い歌手ランキング 第20位〜11位

第20位:ISSA(DA PUMP)

1990年代から2000年代初期に大流行し、2018年頃からリバイバルヒットしているDA PUMPのヴォーカル、ISSA。

ISSAが素晴らしいのは、ダンスや振り付けでアクティブに身体を動かしているにもかかわらず、全く音程がブレず、広い音域を綺麗に歌いこなせるところです。

特に高音の伸びやしなやかさは今回紹介する歌手の中でも随一です。とても綺麗な発声をしているのでボイトレをしている方はぜひ参考にしてみると良いでしょう◎

アップテンポ:U.S.A.

バラード:if…

第19位:Salyu(サリュー)

第19位にランクインしたのはSalyuです。長年ミスチルのプロデュースも手がけていた小林武史が目をかけるだけあって、その歌唱力は抜群です!

一般的に有名ではないかもしれませんが、低音から高音まで声の伸びや喜怒哀楽に富んだ表現力が半端じゃありません。技術でなくフィーリングで歌うタイプの歌手なので瞬間的に音程や発声にムラがあったりするものの、それをカヴァーするだけの表現力が備わった「本質的に上手い」歌手と言えます。

アップテンポ:風に乗る船

バラード: to U

第18位:秦基博

第18位にランクインしたのは個人的に最も大好きなシンガーソングライターのひとり、秦基博です。

柔らかくて繊細な声と伸びやかで力強いハスキーな歌声は「鋼と硝子でできた声」と称されていて、声量や緩急、感情表現の引き出しの豊富さは凄まじいものがあります。

ギター弾き語りの歌手ならではのグルーヴ感が心地良く、歌と相まってあっという間に秦ワールドに引きずり込まれてしまうほど高い中毒性がある歌手です。

アップテンポ: 鱗(うろこ)

バラード:秦 基博 / 朝が来る前に

第17位:広瀬香美

最近「Youtuber」としてその歌唱力やピアノの腕前を遺憾無く発揮し、一大ムーブメントを起こしている広瀬香美。

個人的にあまり好きな声質ではないのですが(おっと)、そんなことを凌駕する圧倒的な声量や緩急、音の当て方や動かし方、声色の使い分けなどが素晴らしい歌手です。特に高音域の発声は女性アーティストの中でも随一の美しさと力強さを誇っています。

アップテンポ:ロマンスの神様

バラード:DEAR…again

第16位:米倉利紀

テレビではあまり見かけないものの、長年に渡って第一線で活動し続ける超実力派R&Bシンガー、米倉利紀。

米倉利紀の魅力はなんと言ってもこの艶やかな美声です。安定した発声技術をベースに、全くブレない音程や心地良いリズム感、そして低音から高音まで広い音域をムラなく美声で歌いこなせるところが米倉利紀の凄さです。

この声にしてこのスタイリッシュなビジュアルにして、なぜメディアでの露出が少ないのか不思議です。まあ、その方が本人の好きなアレンジや楽曲を繰り出せるので良いのでしょうが。

アップテンポ:Yes,I do

バラード:hands

第15位:鬼束ちひろ

20代以下の方には知名度が低いかもしれませんが、30代以上の方は人気ドラマ「TRICK」の主題歌などでその天才ぶりを目撃しているであろう鬼才、鬼束ちひろは15位にランクインです。

ボイトレの生徒さんから「表現力って何なんですか?」と聞かれることがあるのですが、そんな生徒さんにまず見せるのが鬼束ちひろのライブ映像です。表現力が何たるか、この溢れ出る熱量や気迫、切なさ、悲しさ、虚しさetc…。鬼束ちひろの歌からはあらゆる感情が滝のように溢れまくっています。

一般の方はここまで感情が満ち満ちた歌を歌うと引かれてしまいかねませんが(笑)、本当に上手く歌いたい方や「ホンモノの歌を聴いて癒されたい方」にとっては最高の歌手ですよ!

アップテンポ:Cage

バラード:月光

第14位:松崎しげる

第14位にランクインしたのは、若い世代からはバラエティタレントだと誤解されていそうな超実力派歌手、松崎しげるです。

松崎しげるがどれだけ凄いか、、渋い低音が持ち味であるにもかかわらず、HiC以上の超高音まで低音のクオリティのままクリアな音色、力強い声で歌い倒せる人はおそらくポップスの世界にはいません。

音域の広さや発声技術の高さだけでなく、大人の男から出る色気ゆえの表現力。ただの色黒のおじさんタレントだと思っている方はランキングを読み進める前に耳をかっぽじって以下の2曲を聴いてみてください!!笑 あまりの歌の上手さに圧倒されること間違いなしです!

アップテンポ:ルパン三世のテーマ

バラード:愛のメモリー

第13位:宇多田ヒカル

若干15歳にしてスターダムの頂点を極め、90年代の音楽業界トップにいた名プロデューサー小室哲哉をして「すごい難しいグルーヴ感。ヒカルちゃんが僕を終わらせたって感じですね」と言わしめた宇多田ヒカル。

宇多田ヒカルの歌が優れているのは、低音の方が出しやすそうな声質にもかかわらず、高音まで縦横無尽に行き交うメロディをフェイクや英語もコミコミで歌えるところです。また、英語の間合いで日本語も歌っているため、純日本人にはない歌詞のアクセントの付け方をしている点も着目すべきです。

まあ、何よりも凄いのはかつて「1/fゆらぎ」というキーワードで話題となった、細かく震えるように揺れる儚げな歌声そのものです。普通だったらボイトレやレコーディングで手直しされかねない個性なのですが、真っ直ぐ伸びやか「でない」不安定な声だからこそ、つい聴き入ってしまうのです。

アップテンポ:Movin’ on without you

バラード:Flavor Of Life

第12位:小柳ゆき

第12位に輝いたのは、90年代後半〜2000年代初頭にかけて一大ムーブメントを起こしたR&Bシンガー、小柳ゆきです。

黒ギャル (死語?)が圧倒的歌唱力で壮大な楽曲を歌い倒す様は「黒船襲来」のようなインパクトがありました。

しかし、時代が彼女に追いついておらず、いつしか表舞台から消えてしまいました。実はロンドンへ留学するなど見聞を広げながらしっぽりと音楽活動を継続していて、2010年代に入ると時折メディアに登場しながらライブも行っています。

現在の彼女はと言うと、デビュー当時の荒々しさをトーンダウンさせた一方、緩急や表現の振り幅が何倍にも増して広がりました。この圧倒的声量や迫力、伸びやかなハイトーンや卓越したリズム感・・・時々音程を外すことがある位で相変わらず信じられないほど上手いです!

宇多田ヒカルがアーバンでモダンなR&Bなら、小柳ゆきは7〜80年代のブラコン〜ソウルテイストなR&Bがバックボーンにあって、同じR&Bでも別物ということを書き添えておきます。

アップテンポ:愛情

バラード:be alive

第11位:前田亘輝(TUBE)

夏と言えばTUBE!そんなTUBEのヴォーカリストである前田亘輝は80年代から第一線で活躍し続けるベテラン歌手です。

前田亘輝の特徴は明瞭な発音、綺麗で伸びやかな歌声、そして豊かな歌唱表現と感情表現です。特に中〜高音域の声質はプロの中でも屈指のしなやかさと力強さを誇っており、中〜高音域を発声しながらロングトーンやビブラートを自由自在にコントロールする様は圧巻です。ぜひ「プロポーズ」のCメロ〜大サビの区切りとなる5:00頃〜を聴いてみてくださいね!

アップテンポ:夏を抱きしめて

バラード:プロポーズ

本当に歌が上手い歌手ランキング 第10位〜4位

第10位:絢香

第10位にランクインしたのは10代でデビューし、第一線で活躍し続ける歌手、絢香です。

絢香の特徴はアップテンポからバラード、あるいはR&Bテイストからロックテイストまで、あらゆるタイプの曲調をムラなく上手に歌いこなせる点にあります。

また、特筆すべきは下記の映像でも遺憾無く発揮している声の柔らかさ、張り、力強さ、緩急をコントロールする能力の高さです。絢香と言えば力強い歌声をイメージしている方が多いかもしれませんが、むしろ真骨頂は小さく、柔らかく、弱く歌えることです。

大きな声量で歌えることはプロであれば当然で、その先にあるのが「どれだけ抑えて歌うこと「も」出来るか」なのです。絢香はこのテクニックを、スティーヴィー・ワンダーやキャロル・キングと言った洋楽歌手の影響を受けてやっている印象があります。洋楽の緩急は邦楽と比較にならないほど大きく、絢香の緩急の付け方は明らかに洋楽のそれなんです。

もしあなたが絢香のように歌いたい!と思ったら、ぜひ絢香がカヴァーしている洋楽の楽曲と、その原曲を聴いてみてください。「そういうことか!」となるはずですよ!

アップテンポ:にじいろ

バラード:I believe

第9位:山下達郎

山下達郎のことを「クリスマスイブの人」と思っている方は、一般の方はともかく、音楽を志す方なら悔い改めてください(笑)山下達郎は「ミュージシャンの中のミュージシャン」として、プロのミュージシャンがこぞって絶賛する超実力派歌手です。ギタリスト、コンポーザー、プロデューサーとしても超一流なのですがそれはまた別の機会にお話しましょう。

歌手としての山下達郎の凄みは、フェイクしていても全くズレない正確無比な音程やリズム感、幅広い音域をムラなく歌いこなせる高度な発声技術にハリのある伸びやかな声です。「上手い」とされる要素全てをここまでバランスよく、ハイレベルで有している歌手は殆どいません。

「邦楽最高のライブアルバム」と称されている「JOY」に収録されている「Sparkle」、そしてヤマタツ最高のバラードのひとつとされている「蒼氓(そうぼう)」をぜひ聴いてみてください。

アップテンポ:Sparkle

バラード:蒼氓(そうぼう)

第8位:久保田利伸

第8位にランクインしたのは邦楽R&Bのレジェンド、久保田利伸です。

久保田利伸の特筆すべき点はなんと言っても類稀なるリズム感、グルーヴ感です。ここに来て初めて「グルーヴ感」という言葉を用いますが、「グルーヴ」というのはシンプルに言うと正確にリズムを感じ取れる「リズム感」の奥底にある、音楽のウネリやノリのことを指します。それを自由自在にコントロール出来る能力を「グルーヴ感」としましょう。

今回紹介する歌手でこのグルーヴ感を高いレベルで有しているのは、久保田利伸の他に宇多田ヒカルと玉置浩二、MISIAぐらいです。その他にも広い音域や正確な音程など、一通りの「上手い」条件を兼ね備えているのですが、やはりこの方はグルーヴ感に尽きます。

アップテンポ:LA・LA・LA LOVE SONG

バラード:Missing

created by Rinker
ソニーミュージックエンタテインメント

第7位:人見元基(VOWWOW)

HR/HMフリークなら「おー、コイツ分かってるな」とニヤニヤするかもしれません。そうでない方は「誰?」となるかもしれません。「日本人最強のヴォーカリスト」と称されるVOWWOW(バウワウ)のヴォーカリスト、人見元基をここで紹介します!

人見元基の凄さはなんと言っても完璧な英語発音に太くて力強い超絶ハイトーンや深いビブラート、ブルースやオールドロックのバックグラウンドに裏打ちされた感情表現の引き出しの広さです。30年以上前に、凄まじい実力で海外進出を果たして世界のHR/HM市場にインパクトを与えた功績は称えるべきものです。

VOWWOWの解散以後、なんと高校の英語教師を努めながら、時たま第一線で活躍するミュージシャンを従えてよしなに音楽活動に勤しんでいます。B’zの松本孝弘や鳴瀬喜博、ナニワ・エクスプレスetc…。人見元基にしか歌えない歌があるゆえ引き合いが絶えないようです。高校教師を定年退職された暁には音楽活動の機会を増やして頂きたいと切に願っています。

アップテンポ:HURRICANE

バラード:Fly Me To the Moon

created by Rinker
ユニバーサル ミュージック (e)

第6位:越智志帆(Superfly)

デビュー当初、「ジャニス・ジョップリンの再来か!?」とロックファンを騒がせたロックバンド、Superflyのヴォーカリスト、越智志帆。

越智志帆の特徴は、小さい身体から溢れ出る圧倒的な声量や緩急の豊かさです。デビュー当初はセンスと勢い(と技術)が溢れかえった歌を歌っていましたが、キャリアを重ねるにつれて抑揚の「抑」の部分を重視するようになっていった点が特筆すべきところです。

デビュー当初を知る方からは「歌い方が変わって勢いがなくなった」といった声も聞くものの、長年の間第一線で活躍し続けるのにこのモデルチェンジは必要不可欠だったはずです。それが出来なくて消えていった実力派ヴォーカリストだって沢山いるんです。越智志帆にはそれが出来た。ただ「上手い」だけでなく、己の実力やセンスを過信せず、表現力を高め続ける姿勢が素晴らしいのです。

アップテンポ:愛をからだに吹き込んで

バラード:愛をこめて花束を -Orchestra Ver.-

第5位:ASKA(CHAGE and ASKA)

薬物問題や言動で世間をお騒がせしがちなCHAGE and ASKAのASKA。「その天才が人に与えた幸せや笑顔の大きさと、犯した罪の大きさや重たさはきっと前者の方が大きい」と断言出来るほどの天才です。・・・なんてことを言ったら炎上しかねませんが、それほどの比喩をせざるを得ないほど圧倒的な才を兼ね備えているのがASKAという歌手なのです。

ASKAが凄いのはまず、圧倒的に伸びやかな声です。低音から高音までムラなく「スコーん!」とどこまでもすっ飛んでいく声にやられた方は多いのではないでしょうか?

また、正確無比な音程やリズム感に加え、人の心の吟線をかき鳴らしまくる表現力が非常に秀でています。下記の「はじまりはいつも雨」で、ミスチルの桜井和寿が歌い出して「おぉー!」となるのに、その後ASKAが2回目のAメロを歌い出した途端、映像越しに場の空気が一変するので注意して聴いてみてください。歌詞や楽曲の世界観、ストーリーを深く理解した上での表現というのは、ここまで聴く人を圧倒してしまうのです。

アップテンポ:YAH YAH YAH

バラード:はじまりはいつも雨

第4位:吉田美和(DREAMS COME TRUE)

第4位にランクインしたのは長年に渡って第一線で活躍し続ける人気ユニット、DREAMS COME TRUEのヴォーカリスト、吉田美和です。

R&B、ソウルの薫り漂うリズミカルで緩急溢れる歌は、バラードだろうがアップテンポだろうがリスナーを圧倒させる上手さがあります。50歳を過ぎてなお、ステージ上で精力的に動き回りながら安定した音程、声量でガンガン歌う様は圧巻です。どんなハイトーンも力み過ぎることなく力の抜けた力感で歌えるのも特筆すべき点です。

アップテンポ:決戦は金曜日

バラード:やさしいキスをして

本当に歌が上手い歌手ランキング 第3位〜1位

第3位:稲葉浩志(B’z)

第3位に輝いたのは長年に渡って邦楽ロックの頂点を極め続けているB’zの稲葉浩志です。

かつて安室奈美恵のツアーでドラマーを務めていた知人が「偶然B’zが隣のスタジオでリハ(リハーサル)してて、あまりに上手過ぎて凹んだ」と言う位、圧倒的な実力を誇るバンドです。また、近年精力的に夏フェスに出ているのですが、観客だけでなく出演者までこぞってステージを見に行くという逸話もあるほどです。

そんなB’zのヴォーカリスト、稲葉浩志の特筆すべき点は類稀なる声量と音域の広さ、発声技術の高さです。ライブでは良くシャウトやロングトーン、アカペラで歌うことがあるのですが、とんでもなくハイトーンな曲のラストで20秒以上ロングトーンをしたり(しかも超高音で)、横浜アリーナや渚園のライブでアカペラでシャウトして会場にガンガン響き渡っていたり、、信じられないようなことがB’zのライブでは起きるのです。

それを可能にしているのが稲葉浩志の邦楽歌手トップレベルの発声技術の高さです。「見本にすべきか」という観点で言うと、表面的に見本にするとむしろ良くないタイプだったりするわけですが、「極めて高い身体能力を誇るヴォーカリストに最適な発声」、逆に言えば普通の人がやるとケガするような発声をしているのです。

アップテンポ:兵、走る

バラード:今夜月の見える丘に

第2位:MISIA

第2位に輝いたのは、日本だけでなくアジア圏でも精力的に活動するR&B歌手のMISIAです。

MISIAの凄さはなんと言っても緩急や表現力の振り幅の広さ、豊かさです。ただ声量が大きいだけでなく、必要なところ以外抑えながら、リズムに乗って抑揚を付けて歌う様は圧巻の一言です。

また、歌い方が常にマイナーチェンジし続けているところも特筆すべき点です。デビュー当初はSuperfly同様、ガムシャラに歌っていた感がありましたが、キャリアを重ねるにつれて抑えて歌う技術を身に付けていき、より振り幅広く抑揚を付けられるようになっていったところが素晴らしいです。

アップテンポ:つつみ込むように…

バラード:逢いたくていま

第1位:玉置浩二

はてさて!この度栄えある第1位に輝いたのは、安全地帯のヴォーカリスト、玉置浩二です。

ASKAと同様、その天才ゆえにかつては「お騒がせ系」だった玉置浩二ですが、一般の方のみならず、プロミュージシャンからの評価も圧倒的に高い天才的な歌手です。

玉置浩二の凄い点は、良い響きが広がる低音の音色のまま、ハイトーンまでムラなく発声出来るハイレベルな発声技術や力強い歌い回しから柔らかく繊細な表現まで、まるで風景や描写が歌を通して伝わってくるような表現力です。

実際にライブを見に行っても、フェイクを含めて音程を外すことは皆無で、安定した歌声を前提とした「遊び」を差し込みまくるスタイルが一際上手さを際立たせています。

時期によって同じ歌でも歌い回しがかなり変わるので「◯◯の玉置の歌声は深みがあって・・・」と、まるでワインの味のごとくファンもその変化を楽しむフシがあるほどです。自分のスタイルに固執せず、その時の最適解を求め今日も歌い続ける玉置浩二を、この度はナンバーワンとさせて頂きました!

安全地帯と玉置浩二(ソロ名義)それぞれに名曲がたくさんあるので、ぜひ聴いてみてくださいね!

アップテンポ:junk land

バラード:あの頃へ

まとめ

「【ボイストレーナーが選ぶ!】本当に歌が上手い歌手ランキングトップ20!!【邦楽編】」はいかがだったでしょうか?

ポップス、ロック、R&B、、、あらゆるジャンル、あらゆる年代から、ボイストレーナー、ヴォーカリスト目線で本当に歌が上手い歌手を厳選して20名紹介してまいりました。

歌手ごとに秀でた点、特筆すべき点を盛り込みましたので、ぜひこの記事を参考に歌が上手い歌手の楽曲をお楽しみ頂ければと思います!

【ボイストレーナーが選ぶ!】本当に歌が上手い歌手ランキングトップ20!!【洋楽編】」もぜひご覧ください!

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