ホール&オーツのおすすめ名曲・人気曲!絶対に聴くべき代表曲10選

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世界一のデュオと称される、アメリカのスーパー・デュオ、ダリル・ホール&ジョン・オーツ。

「ホール&オーツ」の略称で親しまれている彼らは、多様な音楽性や圧倒的なソングライティング力を武器に1970年代後半から1980年代中盤にかけて大ヒット曲を量産し、一時代を築いたトップ・スターです。

今回は、そんなホール&オーツの代表曲・人気曲から、ボイストレーナー/ミュージシャンである私が10曲を厳選して紹介します!

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ホール&オーツについて

ホール&オーツは1972年にデビューして以来、現在に至るまで約半世紀に渡って活動しているアメリカのデュオです。

メインボーカルを務める金髪のダリル・ホールとギターとコーラスを務める黒髪のジョン・オーツによるデュオは、デビュー当初、フォーク・ロックとR&B・ソウルを織り交ぜたようなサウンド(今でいう「ブルー・アイド・ソウル」)の楽曲を世に繰り出しヒットした後、1970年代後半から1980年代初頭にかけてはAOR寄りのサウンドに傾倒していきます。

その後、1980年代はこれまでに通った音楽を横断しながら唯一無二のソウルフルでロックでAORな、ポップでキャッチーで洗練された名曲を量産し、世間を沸かせました。

長いキャリアの中で音楽チャートトップ10にランクインした楽曲が16曲、うち全米1位を獲得したのが6曲。アルバムはプラチナアルバム8枚、ゴールドアルバム6枚で作品の総売上は4000万枚以上。2009年にソングライターの殿堂入りを、2014年にロックの殿堂入りを果たしたことからもその実力が伺えます。

ホール&オーツの音楽性

ホール&オーツほど多様な音楽性を誇り、しかも大ヒットを連発したアーティストは滅多にいません。

そんな彼らが長きに渡ってぶれなかったのは「ポップでキャッチーなサウンド」、「R&B・ソウルテイスト」、「生演奏」の3つです。

これらの武器を携えた彼らのサウンドは初期、中期、全盛期の3つに切り分けて見ていくことでその特徴が掴みやすくなります。

初期:ブルー・アイド・ソウル、フォークロック時代で人気に

まず、デビューしてから70年代後半までの数年間はブルー・アイド・ソウル(白人によるソウルミュージック)やフォークロックの要素が強い時期とされています。この時期の楽曲は80年代の楽曲と比べると派手さがなくこじんまりとしている一方、以降の時期の楽曲よりも温かさや素朴さが伝わってくるような仕上がりとなっているのが特徴です。

中期:ロック、AORヘ方向転換し、売れる音楽を模索

78年後半の2〜3年、アルバムで言うと「赤い断層」と「モダン・ポップ」がリリースされた時期はロックやAOR系のサウンドを意識するようになり、楽曲の雰囲気が洗練されていきました。

2作ともプロデューサーにデヴィッド・フォスターを起用し、ポップでキャッチーな楽曲制作をしようとする意図を感じられる楽曲が多いのが特徴です。後の全盛期で大ヒットを連発することが出来たのは、この時期に初期と違ったアプローチを学び、幅広い楽曲作りという「準備期間」を経たからと見ている方も多いです。

全盛期:オンリーワンなサウンド・アレンジの楽曲でヒット曲を連発

80年代初頭〜80年代中盤は出す楽曲がひたすらに売れまくった時期でした。ソウルミュージックやディスコ、ロックといった音楽ジャンルの要素に当時のトレンドであったシンセサイザーやデジタルドラムといった電子楽器のサウンド、華やかなストリングスやホーン・セクション、コーラスetc…。

あらゆる要素を絶妙なバランスで織り交ぜながらオンリーワンな楽曲を打ち出し、スターダムを駆け上がっていきました。

She’s Gone(シーズ・ゴーン(邦題:追憶のメロディ))

リリース年:1973年
収録アルバム:アバンダンド・ランチョネット

まずご紹介するのは初期ホール&オーツの名曲「シーズ・ゴーン(邦題:追憶のメロディ)」です。

こちらの曲は1972年にリリースされたセカンドアルバム「アバンダンド・ランチョネット」に収録されており、のちにデビューシングルとしてシングルカットされた楽曲でもあります。

ストリングスやホーン・セクションの華やかさ、グルーヴ感溢れるリズム隊、温度のあるソウルフルな歌声が絶妙なバランスでフォークロック調のサウンドを奏でています。

1980年代の華やかで派手な名曲とは違った趣で、いかにも70年代風な、素朴さと熱量を感じられる作品です。

Sara Smile(サラ・スマイル(邦題:微笑んでよサラ))

リリース年:1975年
収録アルバム:サラ・スマイル

1975年にリリースされた4枚目のアルバム「サラ・スマイル」の表題曲、「サラ・スマイル」はホール&オーツ屈指の名バラード、そして出世作として高い人気を誇っています。翌年にシングルカットされると、全米4位、年間チャートで11位と、彼らにとって初のヒット作となりゴールドディスクを獲得しました。

こちらもフォークやブルース、ソウルミュージックの雰囲気を感じさせる「ロックン・ソウル」なサウンドとなっているのが特徴です。

この曲のヒットをきっかけに、ホール&オーツは世界一売れたスーパー・デュオとしてスターダムを駆け上がっていきました。

Rich Girl(リッチ・ガール)

リリース年:1976年
収録アルバム:ロックン・ソウル

5枚目のアルバム「ロックン・ソウル」に収録されている「リッチ・ガール」は後にシングルカットされ、ホール&オーツが初めて全米1位を獲得した初期の代表曲です。

リズミカルなエレピ、R&Bやソウルミュージックのようなコッテリしたノリ、派手なストリングスやコーラスがいかにも70年代の楽曲ならではの雰囲気を放っています。

It’s A Laugh(イッツ・ア・ラフ)

リリース年:1978年
収録アルバム:赤い断層

ホール&オーツにとって1970年代後半の数年間は後の凄まじいヒット連発のための助走期間であり、売れるために必要な要素を掴むための試行錯誤の期間と言えます。

そんな最中、1978年にリリースされた9枚目のアルバム「赤い断層」はアメリカンポップスが誇る名プロデューサー、デヴィッド・フォスターをはじめ、バック・ミュージシャンにジョージ・ハリスン、トッド・ラングレン、ジェイ・クレイドン、スティーヴ・ルカサーら第一線のプレイヤーを起用した豪華な作品です。

初期のブルー・アイド・ソウルやフォークロック調の時期と80年代のポップでキャッチーな時期に挟まれたAOR期の作品としてファンの間でコアな人気を誇る名盤です。そこに収録されている「イッツ・ア・ラフ」は後にシングルカットされ、全米20位となりました。

Wait For Me(ウエイト・フォー・ミー)

リリース年:1979年
収録アルバム:モダン・ポップ

名盤「赤い断層」の翌年にリリースされたアルバム「モダン・ポップ」もまた、デヴィッド・フォスターがプロデュースを手がけた、これまで以上にシンプルかつファンキーなAOR系サウンドが特徴的な名盤です。当時において、これほど絶妙なバランスでブラックミュージックが持つ色気や熱量といった要素をフォークやロックと融合させ、洗練されたサウンドに昇華させたアーティストは他にいないのではないでしょうか。

さて、そんな名盤「モダン・ポップ」の中で最も光り輝いているのが後にシングルカットされ、全米18位になった名曲「ウエイト・フォー・ミー」です。

ジェイ・グレイドンとスティーヴ・ポーカロのメロディアスなギターや鍵盤、ダリル・ホールの緩急と熱量溢れる伸びやかなヴォーカル、ポップでキャッチーながら他に例を見ないオリジナリティ溢れたサウンドが堪りません。

本作までの「助走期間」を経て、以後のホール&オーツは凄まじい活躍を繰り広げていきます。

Kiss on My List(キッス・オン・マイ・リスト)

リリース年:1980年
収録アルバム:モダン・ヴォイス

名盤「モダン・ポップ」に続き、1980年にリリースされたアルバム「モダン・ヴォイス」はセルフプロデュースに挑戦し、「助走期間」を通して掴んだ「名曲の感覚」がこれでもかというほどに散りばめられ、全米アルバムチャートで100週以上に渡りランクインした末に初のミリオンセラーとなった名盤です。

その中に収録された「キッス・オン・マイ・リスト」は翌年にシングルカットされると3週に渡り全米1位を獲得し、ホール&オーツの「夜明け」を象徴する名曲として高い人気を誇っています。

ポップでキャッチーな旋律やアレンジ、リズミカルなキーボードや爽やかなコーラス、緩急溢れる歌声はいずれもフォークロック期、AOR期を経て獲得したもので、ホール&オーツの努力と才能を存分に堪能出来る珠玉の名曲です。

ちなみに、1983年に大ヒットしたロックバンド、ヴァン・ヘイレンの名曲「ジャンプ」のあの象徴的なシンセサイザーの音色やフレーズは「キッス・オン・マイ・リスト」にヒントを得たとされています。

You Make My Dreams(ユー・メイク・マイ・ドリームス)

リリース年:1980年
収録アルバム:モダン・ヴォイス

1980年にリリースされたアルバム「モダン・ヴォイス」の中でも人気が高い「ユー・メイク・マイ・ドリームス」1981年にシングルカットされると全米最高5位に輝きました。

パーカッシブなエレピのバッキングで始まる明るい雰囲気とキャッチーなメロディー、重層的なコーラスが特徴的です。

こちらの曲はこの時期の中でもR&B・ソウル色が強く、ドゥーワップのようなコーラスやシンプルなビート、陽気で情熱的な歌い回しが60年代R&Bのような雰囲気を放っています。

Private Eyes(プライベート・アイズ)

リリース年:1981年
収録アルバム:プライベート・アイズ

ホール&オーツにとって最も有名な曲はおそらく「プライベート・アイズ」ではないでしょうか。大ヒットした前作「モダン・ヴォイス」の翌年にリリースされたアルバム「プライベート・アイズ」の表題曲でもあるこちらの曲はシングルとしては「キッス・オン・マイ・リスト」に続き全米1位を獲得し、アルバムとして全米5位を獲得し初のプラチナ・ディスクを獲得するなど話題となりました。

ホール&オーツにとって代表曲となっただけでなく、80年代のアメリカンポップスを代表する名曲、ディスコ・クラシック、ソウル・クラシックとして高い人気を誇っています。

イントロのキャッチーなメロディを奏でるギター、シンプルで心地良いノリ、重厚なコーラスや口ずさみやすいメロディーetc…。シンプルにして研ぎ澄まされた、ブラックミュージックの雰囲気とフォークやロックの雰囲気が混ざったサウンドは絶品です。

I Can’t Go For That(No Can Do)(アイ・キャント・ゴー・フォー・ザット)

リリース年:1981年
収録アルバム:プライベート・アイズ

名盤「プライベート・アイズ」に収録され、これまたシングルとして全米1位に輝いたのが「アイ・キャント・ゴー・フォー・ザット」です。

モンスター級のレジェンド達がひしめき合う1981年のアメリカにおいて、1枚のアルバムに2曲の全米1位の曲が入っているというのは異例のことで、当時のホール&オーツの破竹の勢いを感じさせます。

しかも、「プライベート・アイズ」とは全然違ったR&Bテイストの楽曲で、当時のトレンドだったドラムマシーンによるビートやシンセ、熱量溢れるサックスの存在感が光るアレンジ、ソウルフルなヴォーカルはブルー・アイド・ソウルを代表する名曲と言えます。

なお、同時期に社会現象級に流行りまくっていたマイケル・ジャクソンの大ヒット曲「ビリー・ジーン」やR&B・ソウル寄りのアプローチで人気アーティスト、シンプリー・レッドの「サンライズ」はこちらの影響を受けて作られたと言われています。

Maneater(マンイーター)

リリース年:1982年
収録アルバム:H2O

1982年リリースのアルバム「H2O」に収録されている「マンイーター」もまた、シングルカットされ全米1位に輝いた有名曲です(アルバムは全米アルバム・チャートで3位となり、プラチナアルバムを獲得しホール&オーツにとって最大の売上を誇る作品)。

スティーヴィー・ワンダーの名曲「パートタイム・ラヴァー」を彷彿とさせるモータウン風のビート(とはいえ「マンイーター」の方が先にリリースされています)にレゲエのような裏打ちのギター、ゴキゲンなベースによるバンドサウンドが独特の魅力を放っています。

ホール&オーツの最もおすすめな名盤は「プライベート・アイズ」!

ホール&オーツは数多くの楽曲・アルバムを世に放ち、凄まじい売上記録を残し名実ともに世界一のデュオと言って間違いありません。そんな彼らの最もおすすめな名盤は、1981年にリリースされた「プライベート・アイズ」で決まりです!

フォークロック調のサウンドから「ロッキン・ソウル」と称されるR&B・ソウルの要素が混ざった音楽を打ち出した1970年代前半〜後半。一流ミュージシャンやプロデューサーを起用しAOR寄りのアプローチを仕掛けながら名曲のいろはを習得していった1970年代後半〜1980年代初頭。そして、そこまでの経験や技術の集大成を注ぎ込み、大衆の記録にも記憶にも残るような作品こそが本作なのです。

「プライベート・アイズ」、「アイ・キャント・ゴー・フォー・ザット」という全米No.1ソングが2曲も収録されており、全米5位に輝いた末にプラチナディスクを獲得した本作。ディスコやブラコンといったトレンドを幅広く盛り込みながら、ポップでキャッチーな姿勢に徹した、いかにも80年代前半らしい「ポップ・クラシック」と呼ぶにふさわしい作品と言えます。

ベストアルバムもおすすめ!

今回紹介しきれなかった「アウト・オブ・タッチ」や「ディド・イット・イン・ア・ミニット」といったヒット曲をはじめ、あらゆる年代の代表曲が収録されたベストアルバムもおすすめです!

さいごに

ホール&オーツの名曲・有名曲・代表曲と言われるような楽曲を時系列順にご紹介してまいりましたがいかがでしたか?

デュオとしてこれほどまでに有名になって売れたミュージシャンもいないですし、これほど多様性あふれる楽曲を発表しまくったミュージシャンもいません。

R&B・ソウルミュージック寄りのアプローチをしながら、ぶれることなく生演奏によるポップでキャッチーな楽曲をリリースし続けたスーパー・デュオの凄さが少しでも伝われば幸いです。

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