「とったどー!!」(「よゐこ」の濱口優)
・・・そっちではなく、どっちかというと『海猿』の方です(合ってるけどジャンルが違う・・・)。
最近ごぶさたですが、僕は学生時代にふとしたきっかけでスキューバダイビングを始めました。
「私カナヅチだから潜るなんて・・」
「怖そうだけどきっとキレイ!!」
そんなイメージを持っている方が多いのではないでしょうか。
私はスキューバダイビングで死にかけたにもかかわらず沖縄にハマり、その後毎年夏になると「沖縄やまい」が発症するようになってひとり旅に目覚め、今度はひとり旅がきっかけでバイクに乗るようになり、ツーリングを通して旅好きが加速し、その傍でカメラに目覚めてみたり、他方ではいつの間にか「バイクじゃなくていいから海外をバックパックしたい・・!」となって英語の勉強にトライしてインドをバックパックしてみたり・・・

こんな感じで、全く別のことが、後で振り返ってみたら線で繋がっていたのです。
人様に誇れるようなことは特にないですが、人生ってこうだから面白い。
「ふとしたきっかけ」のひとつひとつが、僕の人生に重量級の影響を与えているのです。
どれも「やるぞー!!」なんて決意は1mmもしておらず、ふわっとした憧れが積み重なっていった末に、「そうだ 京都、行こう」みたいな感覚で、始めたものばかり。
この「ふとしたきっかけ」みたいなものを「セレンディピティ」と言うらしいんですね(定義はもう少しカチッとしていますが、)。
スキューバダイビングはお金も少なからず掛かるし、天気に左右されるし、果ては「リアル海のもくず」になりかけたり、デメリットや危険な部分もあるのですが、それ以上に、価値観が変わる位、面白いマリンスポーツです。
きっかけは大学の「部」
大学時代で最初に仲良くなった友人とサークルの新歓巡りをする中で、まったりした雰囲気に惹かれて入ったのがきっかけです。スキューバダイビングのサークルがもう一つあって、そっちの方が大きくてなんだか「リア充っぽい感じ」だったのですが、なぜかしっぽりとした「海洋研究会」という名前の「部活」に入ったことから、海との関わり合いが始まりました。
一応「部活」なので、その後は別の大学のガチ勢、すなわち体育会系の奴らと足ヒレ(フィン)をつけた水泳大会で競い合ったり、バケツがたくさん用意してある合同の飲み会に(止むを得ず)行ったり・・・それはまあ置いておこうw
ショップでアイテム購入(※)
皆さんが、例えば旅行の中で体験ダイビングをするといった場合は、道具を持っている必要はありません。全てレンタル出来るところが多いです。これはとても大事なことだと思うので米印をつけました。世の中、悪徳なショップやインストラクターも居て、勿論良かれと思って一式を買ってもらうよう促すところが一定数いますが、それは潜ることにハマって数十本経験してからでも遅くありません。個人的には全機材レンタルでも全然構わないと考えています。
コスパを考えると、レンタルするのに1日あたりプラス数千円かかってしまうので、1年で何回か潜るようになった段で軽機材を、もっとハマって毎月とか毎週末に潜る、となったら重機材も買えば良いのではないでしょうかね。
なお、私の場合は「部活」だったので、軽機材と呼ばれるアイテム、すなわち
- ウエットスーツ
- ゴーグル
- 足ヒレ(フィン)
- 小物
- カバン
は必須購入でした。
その上で、お金に余裕がある方は
- BC(ライフジャケットみたいなやつ、と言ったら想像がつきやすいです)
- レギュレーター、(ボンベから酸素を供給する道具)、オクトパス(サブの道具)
- ゲージ(ボンベの残圧や水深、コンパスが組み込まれた道具)
を別途購入するというスタンスでした。
・・・私の場合はそんなお金どころか、軽機材を買うお金もなかったので、まずもってアルバイトを探すところからが始めました(笑)
伊豆でライセンス取得、海が汚くて萎える
その後、ゴールデンウイーク後の5月後半の週末。伊豆半島の大瀬崎という、スキューバダイビングの世界では有名な土地でライセンス取得のための合宿へ行きました。
そうそう、その前に車の免許と一緒で座学が必要なので、それは別途勉強しました。
OBの方がダイビングショップを経営しており、PADIという、業界で最王手の団体のライセンスを発行出来る方で、その方と伊豆へ行ってライセンスを取得しました。通常はショップ(いわゆるスクール)を通して申し込んで取得するので、これは特殊なケースかもしれません。
ライセンスの話は結構興味深くて、スキューバダイビングを始めてみたい方は絶対に知っておいた方が良いので別途記載しますね!
はて。そんなこんなで、伊豆に行く前にスキューバダイビングの練習が出来るプールで練習してから初めて海に潜ったら・・・
「全然思ってたのと違って・・・萎。w」
私はダイバーを敵に回してでも宣言します、
「ここで泳いでみたい!という場所で初めて潜るべきだ!!!」
と!
地元だとか親戚が住んでいるとか、ゆかりがあるなら全然良いと思います。
ただ、私の場合は伊豆の海で(曇った日で透明度(見通し)が良くない時に)初めて潜ったので、先輩から写真や雑誌で見せてもらった景色と落差があり過ぎて、辞めようと思った位げんなりしてしまったのです。
大瀬崎は、本来伊豆の中でもトップクラスのダイビングスポットです。
運転される方なら道中も楽しいですし、私が行った時期がよろしくなく、とても良い場所なので悪しからずです!
沖縄で溺れ、そこでハマる
部活ということもあり、夏と春には合宿がありました。
私は、やはり音楽に全精力を注ぎたかったので冬で辞めてしまったのですが、毎年の夏休みと春休みは久米島に10日滞在し、それとは別に「ついで」に沖縄本島周辺の島でスピンオフ的な形で潜る、そして
科学的に定められた限界まで潜りまくる
というスタイルでお届けしておりました。ええ。

と言っても、スキューバダイビング業界ではざっくりと
- 1日3本、合わせて長くても3時間以内が限度
- 中日(なかび)を設ける
- 飛行機に乗った日、乗る前の日はNG
といったルールがあるので、潜るか島時間をのんびり過ごすかどちらかという、とてもきままで素敵な合宿でした。このひとときを過ごしたことが、後に沖縄にハマったきっかけなのかもしれません。

さて、大学1年の夏。久米島へ降り立ちました。
そして海に潜って、20mの海の底でまず死にかけました。
何が起こったかというと、あくまで「部活」なので、「ファンダイビング」(これが普通のダイビング)がメインでありつつも「レスキューダイビング」(いわゆる海猿みたいな世界)にも片足を突っ込んでおりました。
「ありそうなシチュエーションに対する処理の練習」ということで、海底でゴーグルやレギュレーター(ボンベから酸素を供給する道具)を手放し、再び現状復帰させるという練習をしていた時に事件は起きました。
「いいいい、いきがすえないし目がよく見えないーーーーー!!!!!死ぬーーー!!」
インストラクターさんや仲間が速攻で駆けつけて、パニックになって暴れる私をなだめてくれました(※ここでもし急浮上すると「減圧症」というのになるリスクがあるので、急上昇するのは最終手段とされている)。
そうこうしているうちにやっと呼吸が落ち着いて、水抜きしたゴーグル越しに目を開けると・・・

信じられないくらい綺麗な景色が目の前に広がっていたのです!!・・・そこまで潜っていたのに、パニックになって落ち着いた後で見た景色は、今でも自分が見た景色ナンバーワンと言える位思い出に残っています。
それからダイビングにハマってしまった私は、部活を離れてもコツコツ潜って、結局5,60本位潜りました!(これは本数的には中級者の入り口位でまだまだ序の口です)
そして
結局部活にいたのは一年も経たない位でしたが、ダイビングにハマると同時に沖縄を愛しはじめてしまい(私の人生の目標の一つは沖縄で音楽教室のオーナーになって余生を過ごすことです)、3年に2回位は沖縄に行き、時には友人を巻き込み、本島はもちろん、ケラマや石垣島等の海にも潜りました。
ただ、翌年の「沖縄離島ひとり旅」で
「別にシュノーケリングでも良いのでは!?」
ということに気づいてしまったのですw

・・・まあ、実際は別の魅力があるし別物です!ダイビングでないといけない場所がたくさんありますし、海に潜るひとときは他の何物にも変えられません。ただ、
「とにかく陸に上がった後疲れるんですよね・・」
それが、ね。笑
そんなことを言っておきながら、本当に楽しいし人生が変わる位素敵なアクティビティです。
だから、もし海が苦手だったり泳げない方でも(泳げなくても全然できます!なんせ私はダイビングを始めた当時25m泳げないくらいカナヅチでした)、スキューバダイビングはぜひ一度挑戦してみて欲しいです!!
そんな話も時々書いてみようと思います。
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