フランソワ・トリュフォー『ピアニストを撃て』(1960、仏)
トリュフォーの軽快でとりとめもない感じは、これはこれで好きだ。雰囲気が荘厳で主題は重めな方が基本的には好きだが、トリュフォーの映画を見ていると「これはこれで良い」という気分にさせられる。 トリュフォーは、なんというかいい…
トリュフォーの軽快でとりとめもない感じは、これはこれで好きだ。雰囲気が荘厳で主題は重めな方が基本的には好きだが、トリュフォーの映画を見ていると「これはこれで良い」という気分にさせられる。 トリュフォーは、なんというかいい…
ブレッソンは私が最も好きな映画監督・タルコフスキーが最も尊敬してやまない監督のひとり。 彼の映画はとにかく無駄がない。本筋に関係ない要素が徹底的に排除され、基本的に厳かな空気を遵守したまま話が進んでいく。見ている側は背筋…
ゴダールは有名どころを一通り見た位でそこまで大好きなわけではないが、DVDのパッケージに「ゴダール映画史上、最難解作品」と書かれていたのを見て、手に取った「パッション」と迷って今回はこちらを選んだ。 さて、ストーリーは(…
決して退屈でもなければ眠気も催さない。ただただ静謐な時間だけが流れていき、こちらは映されるがまま話を追っていく外ない。小さい頃は父親が好きだった少女が年を重ねるにつれてそうでなくなっていった、なんていう平たい話でもない。…
映画よもやま話をひとつ。タルコフスキーの『惑星ソラリス』と、タルコフスキーを巡る世界の話。 映画史で最も名を馳せる世界的な巨匠の一人ではあるものの、おそらく一般的にはあまり知られていない。タルコフスキーは社会主義体制下の…
確かパッケージに「異色の作品」と書いてあっただけあって雰囲気がこれまで見てきた作品とは違っていました。端的に言えば微笑ましいシーンがただの一つもありません。状況設定がドギツい『終電車』でさえ「ふふ。フランス…