マイケル・ジャクソンのおすすめ名曲・有名曲!絶対に聴くべき人気曲10選

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マイケル・ジャクソンは「キング・オブ・ポップ」と称される世界ナンバーワンのエンターテイナーです。

マイケルは数多くの楽曲を生み出すと同時に、歌やダンス、演出、演奏、映像等で世界最高峰のパフォーマンスで人々を熱中させてきました。

今回はそんなマイケル・ジャクソンの名曲・有名曲から、ボイストレーナー/ミュージシャンである私が10曲を厳選して紹介します!

はじめに

マイケル・ジャクソンが残した数々の記録

マイケル・ジャクソンはこれまでにCD・レコードを合わせて3億枚以上を売り上げており、ビートルズやエルヴィス・プレスリーについで、史上最も売れたミュージシャンとして記録に残っています。

また、グラミー賞を13回も受賞しており、1970年代から2010年代までの5つの年代で全米トップ10を記録した唯一のアーティストとしてその名を刻んでいます。

マイケル・ジャクソンの音楽的特徴

マイケル・ジャクソンは一般的にR&B系のアーティストとして認識されていますが、よくよく楽曲を聴くとその多様性に驚かされます。特にクインシー・ジョーンズとタッグを組んだアルバム3部作は音楽の世界で「80年代サウンド」と言われる傾向のアレンジを施しており、「マイケルの音作り=80年代の音作り」と言っても過言ではないほど時代のど真ん中にいたのです。

旧来のR&Bにあった粘りっこいビートをシンプルなビートに置き換え、ストリングスやシンセサイザーで分厚いアレンジメントを施しているのが基本的なマイケルの音楽的な特徴です。
そんな中でロックやエスニック音楽の要素を加えながら最先端の電子楽器を取り入れたり、その時期に最高峰のミュージシャンを起用してレコーディングすることにより、マイケルのサウンドが出来ていったのです。

Don’t Stop ‘Til You Get Enough(今夜はドント・ストップ)

リリース年:1979年
収録アルバム:「オフ・ザ・ウォール」

マイケル・ジャクソンのソロ活動の船出は波乱含みでした。「ドント・ストップ・ティル・ユー・ゲット・イナフ」(邦題「今夜はドント・ストップ」)は1979年にリリースされた個人名義でのデビュー・アルバム「オフ・ザ・ウォール」のスタートを飾ったナンバーです。

ほぼ全てをファルセットで歌いきるスタイルはスタイリスティクスやカーティス・メイフィールドを彷彿とさせてとてもカッコ良いです。若き日のマイケルがタキシードを着ているのも見どころですよ!

今日でこそ「世界一のプロデューサー」とも称される、当時24才年上のクインシー・ジョーンズを迎えてグループから離れ、自身で作詞作曲も手掛けようとしたところ、家族間の確執やレコード会社の横槍が入ったのは有名なエピソードです。

「クインシー・ジョーンズなんて古い」
「クインシーはジャズ畑だろう」
「君には無理だ」

そんな文句を言われながらもマイケル・ジャクソンが反対を押し切り、クインシー・ジョーンズとタッグを組んだ本作は、ディスコミュージックの軽快さとソウルミュージックのセクシーさが織り混ざった楽曲として、全米で800万枚以上を売り上げる大ヒットを記録したのです。

アルバム「オフ・ザ・ウォール」からシングル・カットされると、たちまちビルボード最高1位、年間でも50位を記録しました。翌年にはグラミー賞の最優秀男性R&Bヴォーカル賞を受賞すると同時に、アメリカン・ミュージック・アワードでも4部門の賞を獲得しました。

Rock With You(ロック・ウィズ・ユー)

リリース年:1979年
収録アルバム:「オフ・ザ・ウォール」

「ロック・ウィズ・ユー」はアルバム「オフ・ザ・ウォール」に収録されているロックテイストも混ざったダンサブルな楽曲です。久保田利伸やUsherをはじめ、国内外であらゆるアーティストがカヴァーしているので聴いたことがある方も多いのではないでしょうか。

「僕と躍りまくって盛り上がろう」、そんなことを言わんばかりにスパンコールの衣装を着たマイケルが腰を振り、リズムを刻みながら軽快に歌っているのが素敵ですね。

1970年代末はブラックミュージックの中でカッティング・ギターが多く聴かれるようになった時期です。そんなトレンドを取り入れながらもモータウンの先輩ミュージシャンに倣ってポップでキャッチーなメロディラインやアレンジを施すことでとても聴きやすい楽曲となっているのが見どころです。

この時期のマイケルのサウンドが30年ほど経って再び日の目を見ることになります。マイケルをリスペクトするアメリカのスター・ブルーノ・マーズが「トレジャー」、エイミー・ワインハウスへのトリビュートでもある「ヴァレリエ」のような曲を披露したことで7〜80年代風のサウンドが再び音楽界のトレンドとなったのです。

アルバム「オフ・ザ・ウォール」からシングル・カットされると、たちまちビルボード最高1位、年間でも7位を記録しました。

Thriller(スリラー)

リリース年:1982年
収録アルバム:「スリラー」

マイケル・ジャクソンを全く知らないという方でも、このイントロや「アォッ!」という声だけは皆聴いたことがあるのではないでしょうか。「スリラー」は同名のアルバム「スリラー」に収録されている楽曲で、音楽の世界だけでなくあらゆる分野で世界へインパクトを与えた楽曲として有名です。

まず、アルバムとしての「スリラー」は6500万枚以上を売り上げ「史上最も売れたアルバム」としてギネス世界記録を飾っています。1984年のグラミー賞では主要部門と呼ばれる最優秀レコード賞、最優秀アルバム賞を、その他にも最優秀男性ロック歌手賞、最優秀男性R&B歌手賞、最優秀男性ポップ歌手賞、最優秀児童向けレコード賞、最優秀R&Bソング賞、そして最優秀プロデューサー賞(プロデューサーであるクインシー・ジョーンズが受賞)と前代未聞の8部門同時受賞を果たしたのです。

記録だけではありません。「スリラー」のPVは14分にも及ぶホラー映画風のショート・フィルムとして制作され、この映像が「PV」のスタンダードとなると共に「音楽と映像を楽しめるコンテンツ」として今日のPV、MVの方向性を決定づけるに至ったのです。

マイケルの特殊メイクやゾンビや狼男も現れ、全員で音楽に合わせてダンスする映像のインパクトの強さが世界中を席巻したのです。また、アメリカでは毎年、ハロウィーン・シーズンになるとラジオや街中で「スリラー」が流れ、皆が耳にする「ハロウィーンの定番曲」となっています。ショートバージョンの映像を載せているのでぜひチェックしてみてくださいね!

Beat It(今夜はビート・イット)

リリース年:1982年
収録アルバム:「スリラー」

「ビート・イット」(邦題「今夜はビート・イット」)は当時のトレンドであったハードロック(というか産業ロック)とマイケル・ジャクソンのルーツであるR&Bがミックスした曲調が特徴的な楽曲です。

ロックバンド「ヴァン・ヘイレン」のエディ・ヴァン・ヘイレン、AOR・ロックバンド「TOTO」のスティーヴ・ルカサー、ジャズ・フュージョン畑で「セッション王」と称されるギタリスト・ポール・ジャクソン・ジュニアの3人が参加していて、エディが担当する中盤のギターソロが注目ポイントです!

ハードロック由来のギターの歪んだ音のリフとマイケルのリズミカルでパワフルな歌が絶妙に絡み合っていますね。

また、PVは「ウエストサイド・物語」がモチーフとなっていて、マイケルの希望でロサンゼルスのストリートの本物のギャングが起用されたというエピソードもあります。

Human Nature(ヒューマン・ネイチャー)

リリース年:1982年
収録アルバム:「スリラー」

「ヒューマン・ネイチャー」は1982年リリースのアルバム「スリラー」に収録されたミディアムバラードです。
作曲・編曲はTOTOのスティーヴ・ポーカロが担当しており、スティーヴ・ルカサーらTOTOのメンバーも制作に参加しているのが注目ポイントです。

プロデューサーであるクインシー・ジョーンズが「信じられない万華鏡のようなハーモニー」と絶賛したこの曲は、国内外問わず、そしてジャンルまでもまたぎあらゆるミュージシャンがカヴァーしたことでも有名です。

その中でも最も有名なのが「ジャズの帝王」と称されるトランペッター・マイルス・デイヴィスによるカヴァーです。これは原曲を凌ぐほどのカヴァーなので必見ですよ。

これは1985年に行われた「Select – Live Under The Sky」という伝説的ジャズ・フェスティバル(70年代から90年代初頭にかけて行われていた)での一幕です。

世界トップクラスのミュージシャンが日本に集まり、夏の野外に観客が大量に集まってジャズに酔いしれていたなんて、私のような若造ミュージシャンには想像もつきません。他のバージョンもカッコ良いのですが、ジョン・スコフィールドとの熱いセッションが見られるこのバージョンが特におすすめです。

Billie Jean(ビリー・ジーン)

 

リリース年:1982年
収録アルバム:「スリラー」

「ビリー・ジーン」はアルバム「スリラー」に収録されたマイケル・ジャクソン最大のヒット曲です。作詞・作曲ともマイケル自身が手がけ、1983年にシングル・カットされるとビルボートチャート・7週連続1位、年間2位を記録しました。
いかにも80年代風な、シンプルなドラムと8分のビートを刻み続けるベースのリズムがカッコ良いですね。

リリース翌年の「モータウン25周年記念コンサート」の際にこの曲を歌い、マイケルの代名詞である「ムーン・ウォーク」が初お披露目され話題となりました。以降のライブパフォーマンスでは、ラメ付きの黒いジャケットとハット、スパンコール付きの白い手袋と靴下がマイケルの代名詞となったのです。

ストーカーのような女性に付きまとわれ、「この赤ちゃんはあなたと私の子よ」と迫られる歌詞はマイケルの実話とも、あるいはマイケルの兄ジャッキー・ジャクソンの話とも言われています。どちらにしても身の毛がよだつ話です・・・。

Smooth Criminal(スムース・クリミナル)

リリース年:1988年
収録アルバム:「バッド」

「スムース・クリミナル」はアルバム「バッド」に収録されている楽曲です。このアルバムはマイケルの盟友クインシー・ジョーンズをプロデューサーとして迎えた最後の作品で、前作「スリラー」以上にシンセサイザーが多用され、より先鋭的なサウンドとなっています。

この曲はダンサー全員が立ちながら前方に傾いていくダンステクニック「ゼロ・グラビティ」で有名です。マイケル・ジャクソンの切れ味溢れるダンスと、それ以上に切れ味溢れるリズミカルな歌い回しはもはやマイケル・ジャクソンという「ジャンル」と言っても過言ではありません。

白いスーツとハット、青いシャツでクールに躍りながら歌うマイケルはこの頃から「キング・オブ・ポップ」と呼ばれるようになりました。

Bad(バッド)

リリース年:1988年
収録アルバム:「バッド」

「バッド」は1988年リリースの同名のアルバム「バッド」に収録されているダンサブルな楽曲です。

元々はプリンスとのデュエット曲として制作されたものの、プリンスが「僕が参加しなくてもこの曲は売れるよ」と言ったことからデュエットは中止となったというエピソードがあります。
ポップスのど真ん中にいる天才マイケル・ジャクソン、ジャンルを分類出来ないほどオリジナリティ溢れる鬼才・プリンスがデュエットしたら一体どうなっていたのだろうか、とても気になるところです。

この曲のショートフィルムは私服警官に強盗と間違えられ、射殺されてしまった青年の実話をもとに制作されました。「スリラー」に引き続き、PVの可能性を改めて提示した記念碑的作品となっています。
監督は「タクシー・ドライバー」で有名な「マーティン・スコセッシ」で、ロバータ・フラックやウェズリー・スナイプスも出演しています。

Man In The Mirror(マン・イン・ザ・ミラー)

リリース年:1988年
収録アルバム:「バッド」

「マイケルで最高のバラードは?」と聞かれたら、私は「マン・イン・ザ・ミラー」を挙げます。
1988年リリースのアルバム「バッド」に収録されたこの曲は、ゴスペルを基調とした力強いサウンドと人種差別、環境破壊、人類の愚かな争いに反対するような政治的メッセージが込められた歌詞が印象的なマイケルの代表曲です。

アルバム「バッド」や次作「デンジャラス」のワールドツアー、そして日本でも話題となったドキュメンタリー映画「THIS IS IT」でエンディングとして使われており、マイケルが魂を込めて絶唱する様は神々しくもあります。

マイケルはただ華やかでダンスや歌が上手なだけでなく、楽曲を通して己のアイデンティーや生き方、信条を表明し、黒人のアイコンとして先頭を歩き、肌の色や民族、宗教といった壁を超えていくことで、若き日に憧れたマーヴィン・ゲイやスティーヴィー・ワンダーのようなレジェンドと肩を並べたのかもしれません。

Black or White(ブラック・オア・ホワイト )

リリース年:1991年
収録アルバム:「デンジャラス」

「ブラック・オア・ホワイト」は1991年のアルバム「デンジャラス」に収録されたロックテイストな楽曲です。
アルバム「デンジャラス」は、これまで「オフ・ザ・ウォール」、「スリラー」、「バッド」と3つの作品を手掛けてきた盟友クインシー・ジョーンズに代わり、ニュー・ジャック・スウィングの先駆者であり、80年代後半のトップ・プロデューサーのひとりであったテディ・ライリーをプロデューサーに迎え制作されました。

ギターのリフは当時イケイケだったロックバンド、ガンズ・アンド・ローゼスのスラッシュが担当しています。ロックなギターの音色を基調としながら、アフリカ音楽を連想させるビートやラップが入ったこの曲はこれまでと比べて異色でした。

「黒人だから」、「白人だから」、といった肌の色なんて関係ないと言わんばかりのパワフルな楽曲は世界中で大ヒットし、20ヶ国以上のチャートで1位を獲得しました。全米チャートでも7週連続1位に輝き、アルバム「デンジャラス」は前作「バッド」以上の売上を誇りました。

最もおすすめな名盤は「スリラー」

マイケル・ジャクソンの最もおすすめな名盤は・・・こんなものすぐには決められません。
それは、一生にこんな名曲一曲でも作れたらいいのにと、ミュージシャンなら誰でも思うような曲を長きに渡って生み出し続けてきたからです。

とはいえ、どうしても選べと言われたらそれは「スリラー」です。

セールス的にはギネスで「世界一売れたアルバム」と認定され、収録曲9曲のうち7曲がシングル・カットされてその全てが全米チャートベスト10入りし、グラミー賞8冠という偉業を果たしました。

クリエイティブ面では、これまで「黒人音楽家の作品を放映しない」というMTVの暗黙の了解を破って「ビリー・ジーン」のPVが放映され、「音楽と映像の融合」という新たな可能性を打ち出しました。つまり、マイケルが今日のPVのプロトタイプを生み出したと言っても過言ではないのです。それよりも何よりも、興業の世界にはびこっていた人種差別の慣習をぶっ壊したということが凄まじい功績なのです。

ベスト盤から聴いてみてはいかがですか

マイケル・ジャクソンはベストアルバムをリリースしています。
今回紹介出来なかった名曲もたくさんあるので、ベスト盤から聴いてみることでマイケルの凄さをより感じられるはずです!

ライブ・ドキュメンタリー「THIS IS IT」は必見です!

マイケルは、2009年3月に「THIS IS IT」というラストツアーを行うことを発表しました。
しかし、同年6月に死去してしまい、その後に「THIS IS IT」のリハーサル映像を収めたドキュメンタリー・フィルムが公開されて話題になったのです。

「THIS IS IT」は晩年のマイケルが動き、踊り、歌う姿や尋常でないほど演出に拘り、周囲へ指示出ししている様子が見られます。「キング・オブ・ポップ」たる由縁が垣間見える映像はたとえマイケルに詳しくなくとも、「プロジェクトX」や「情熱大陸」を見ているような気分にさせられるはずですよ!

さいごに

マイケル・ジャクソンの名曲・有名曲を10曲に絞って紹介するなんてあまりに無茶でした。笑

しかも、今回チョイスしたのはあくまでマイケル個人の楽曲なので、「We Are The World」のようなコラボ曲や「ABC」や「I Want You Back」のようなジャクソン・ファイブ時代の名曲が別に存在します。

マイケルの楽曲は世に出てから数十年も経っているものばかりですが、それでもいまだに世界中のアーティストがリスペクトし、ブルーノ・マーズやウィークエンド(2010年代後半にかなり人気を博した黒人アーティスト)らはマイケルの曲調をオマージュしています。

2009年に亡くなるまで、あらゆる問題で裁判沙汰になり、子どもへの虐待疑惑なども浮き彫りとなったこともあり、良い印象を抱いていない方もいるのではないかと思います。しかし、音楽活動を通して世界を切り開いていったと同時に、チャリティー活動にも励んでいたこともまた事実です。

ぜひマイケルの名曲に触れていただき、お楽しみ頂ければ幸いです。
最後まで読んでくださりありがとうございました!

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マイケル・ジャクソンの他にも、スティーヴィー・ワンダーやホイットニー・ヒューストンなどの名盤・楽曲も聞き放題なのでとてもおすすめです!

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