【音程改善!】歌が上手くなる曲の聴き方・覚え方

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歌っていて時々ズレることがあるんですよね・・・

いつも聴く曲をカラオケで歌ってみると、
なぜか上手く歌えないという経験はありませんか?

あるいは

何度聴いてもよく覚えられなくて・・・

どうしても歌の中の特定のフレーズがしっくり来ない、ということはありませんか?

かたや、なんだか上手く歌えない方が多い一方で、間違えずにカッコよく歌える人もいますよね。

この違いは

「曲を覚える時に聴きどころをおさえているかどうか」

によります。

歌が上手く歌える人は必ず

「曲のポイントをつかみ、そこを間違えずに歌っている」

のです。

今回は、プロ直伝!ということで、歌を仕事にしている人間が、
曲をどんな風に聴き、覚えていくかをお伝えしていきます。

以下の4つのステップを経てカラオケやライブで歌うことで、
見違えるほど上手く歌えること間違いなしです。

  • 曲をじっくり聴く
  • 曲を聴きながら口ずさむ
  • 曲の細部を聴く
  • アカペラで歌ってみる

それぞれの中でやるべきことが色々とあるので、これから順番にお伝えします。

全て読み終わったらこの手順で何か1曲、好きな曲を選んで
今回お伝えする聴き方で曲を覚えてみましょう。

きっといつも以上に正確に、そして自信を持って歌えるようになります。

プロの曲の聴き方・覚え方とは?

プロの世界では、急なレコーディングやライブの案件などで、
1週間もあればまだしも、下手したら次の日に歌わなければいけないような時もあります。

そんな中でも、要所をおさえて曲を覚えて、完璧に歌えるように仕上げることが求められています。

また、ボイストレーナーは、生徒さん以上に生徒さんの課題曲を覚えなければいけません。

ポップスやロック、R&Bだけならまだしも、歌謡曲、演歌、フォークソング、
アニソン、アイドル、果ては「歌い手さん」やボカロの曲まで、
古今東西、老若男女問わず五月雨式(さみだれしき)に降り注いでくるのです。笑

たとえはじめて聴く曲でも、的確に曲の情報や要所を分析し、
ボイトレの内容を吟味してレッスンしていくことが求められています。

その他にも、私の場合は演奏の仕事もしています。

洋楽の曲だけで100曲以上のレパートリーがあります。

では、この凄まじい量の曲を取り扱うのに、
一体どんな聴き方や覚え方をしていると思いますか?

重要なのは「どこをどう聴くか、手順を決めて集中して練習すること」です。

1. 曲をじっくり聴く

まずは曲をじっくり聴くことから始まります。

歌が上手い人とそうでない人とで差が最も出るのがこのステップです。

歌が上手い人は、はじめに全体像を捉えるように、おおまかに曲を聴きこみます。
全体像を捉えてから、今度は自分でなぞっていくのです。

ところが、そうでない人はおおまかに聴きこんだまま、
試合(カラオケ)に突入してしまいがちなのです。

車の仕組みだけざっくり教習所で勉強したって、
色々な練習をしないと路上で上手く走れませんよね。それと同じです。

ではこれから、曲をじっくり聴く際に心がけるべき5つのポイントをお伝えします。

曲の雰囲気と構成を捉える

まずは、曲を聴く際に楽曲の全体像・雰囲気を捉えながら
どんな構成なのかをつかむことが重要です。

バラードなのか、アップテンポなのか。

リズムは早めなのか、遅めなのか。

声は高めなのか、低めなのか。

AメローBメローサビの構成なのか、Aメローサビの構成なのか。

こうした全体像と構成を捉えることで、後々の練習がスムーズになります。

楽器の演奏を聴く

曲の中でどんな楽器が鳴っているのか注目してみましょう。

巷のほとんどの曲は以下の楽器で構成されています。

  • 打楽器(ドラム、パーカッション、その他打ち込みや手拍子など)
  • 弦楽器(ギター、ベース)
  • 鍵盤(ピアノ、キーボード、シンセサイザー)
  • 弦楽器(ヴァイオリン、チェロなど/「ストリングス」と呼ばれる)
  • 管楽器(サックス、トランペットなど/「ホーンセクション」と呼ばれる)

 

楽器の音を聴き分けるのは簡単ではないのですが、
自分なりにどんな楽器がどういう音を出しているか耳をすませて聴くことで、
曲を聴いて歌を覚えるスピードや精度がアップします!

「ながら」で曲を聴かないようにする

世の中、色々なアイテムが出回っているため、
音楽を聴くハードルが限りなく下がってきています。

基本的には喜ばしいことかもしれませんが、

通勤・通学「しながら」、家で何か「しながら」聴いている音楽は、
あくまで「流れている」だけであって、ちゃんと聴けていません。

曲を覚える際には、必ず「曲を聴くだけの時間」を少しでも作ってみましょう。
集中して曲だけを聴くことで、歌を覚えるスピードや緻密さが上がります。

歌詞ではなくメロディに集中する

曲を聴く際、歌詞に注目をしたいかもしれないですが、
このステップでは一旦、メロディーラインにのみ集中します。

なぜかと言うと、いきなり歌詞を聴きこもうとすると、
メロディーラインの移動を捉えにくくなってしまうからです。

まずはメロディーラインを聴きこんで覚えてから歌詞を覚えていくのがコツです。

リズムに乗って聴く

楽曲を聴く際に、リズムに乗って聴くことで能動的に曲を聴けるようになります。

料理や洗濯をする時、ふと鼻歌を歌っていることはありませんか?
人間、ノッている時はなんだか色々なことがはかどるように出来ているのです。

もちろんそれだけではなく、どういう風にリズムに乗るかで曲の聴こえ方が変わってきます。

アップテンポな曲をただ集中して聴くのと、身体を揺らして聴くのとどちらがしっくりくるか。
バラードをただ集中して聴くのと、身体を揺らして聴くのとどちらがしっくりくるか。

正解はありませんが、私の場合はどんな曲でも身体を揺らしながら曲を聴くようにしています。

2. 曲を聴きながら歌を口ずさむ

ある程度聴きこんで曲が耳になじんできたら、次は曲に合わせて歌を口ずさんでいきましょう。

この時、多かれ少なかれ、音程がズレたりうろ覚えになっているはずです。
練習が必要なのは歌えている部分よりも歌えていない部分です。

そこを練習するには2つの方法が有効です。

パート別に繰り返し聴きながら口ずさむ

口ずさむ際は、いきなり全部歌うのではなく
はじめに確認した構成を踏まえて、パート別に分解して練習することが重要です。

Aメロだけ、Bメロだけ、サビだけをそれぞれ練習していくことで
細かい間違えや見落としに気づきやすくなります。

この時、音楽プレイヤーの「A-Bリピート機能(曲の中でA地点、B地点を指定してリピート再生してくれる機能)」、もしくはこういった機能があるスマホの音楽プレイヤーアプリをダウンロードしてみるのがオススメです。

アプリの場合は、「プレイヤー リピート」のようなキーワードで検索すると
無料のものが色々出てきます。

ちなみに、私は新しい曲を覚える際に「ハヤエモン」というアプリを使用しています。

スロー再生して繰り返し聴きながら口ずさむ

曲の中には多かれ少なかれ、歌うのが難しいフレーズがあります。

このようなフレーズを歌えるようにするには、スロー再生して繰り返し練習するのが有効です。

リピート機能のあるプレイヤーやアプリの多くに速度調整機能も付いているので、
70%〜80%位にスピードを落としてニガテなフレーズを耳で理解するようにしましょう。

そして、再び口ずさんでいき、慣れていったら80%、90%とスピードを上げていき、
最後に原曲のスピードで歌えるように練習していきます。

3. 歌の細部を繰り返し聴く

曲に合わせて歌を口ずさめるようになってきたら、曲の細部に注目していきます。

歌が上手い人とそうでない人とでは、
「細部まで聴いて覚えているかどうか」で大きな差が出ます。

プロがレコーディングやライブでも重要視していて、
ボイストレーニングをする際にも注目する3つのポイントについてお話をしていきます。

ブレスの位置に注目する

あなたは曲を口ずさむ際、ブレスの位置、すなわち息を吸うところを決めていますか?

もし適当に歌っていたら、曲を聴き直してみて

「歌手がどこで息を吸っているか」

をじっくり確認してみてください。

なぜブレスの位置が重要なのかというと、調子の良し悪しで
息を吸う場所が変わってしまうと歌の安定感が欠けてしまうからです。

ブレスの位置を決め打ちすることで、調子に左右されることなく
安定して曲を歌えるようになります。

また、テンポが早い曲や歌詞が詰まっている曲(最近だと米津玄師さんやミスチルの曲など)は
息を吸うタイミングが限られてしまいがちです。

やはりブレスの位置を決め打ちすることで、歌っていて息が足りなくなってしまうことを防げます。

歌の出だしと語尾、高い音、低い音に注目する

あなたは曲の出だしの音を、正しく歌える自信はありますか?

あるいは、歌の語尾や高い音や低い音を正しく歌えますか?

もし自信を持って「ハイ!」と言い切れなければ、改めてこれらの部分を確認してみましょう。

特に、出だしを正確に歌えるかどうかは特に重要です。

出だしを間違えてしまうと修正するまでに手間取って、
「音痴だなぁ」と自己嫌悪に陥る方も多いです。

高い音や低い音については、それぞれ発声や呼吸の良し悪しが影響するので、
「音を覚えているからといって確実に歌える」とは限りません。

しかし、頭の中でメロディを正確にイメージできるほど聴きこむことは大事です。

そして、語尾は音程が下がってしまいがちな箇所ナンバー1です。

歌が上手い人はフレーズの最初から最後まで安定していますよね。

音程が下がってしまうのは、下がらないよう意識するしかないので
気を抜かないように歌いましょう。

フレージング(歌い回し)に注目する

歌手の中には、幅の広い音程を行き交うフレーズを歌いこなす方や、
独特のメロディーラインで作曲して歌っている方が多いです。

カラオケでも人気の秦基博さんや米津玄師さん、星野源さんは
いずれもメロディーラインが独特で難しいフレーズがで、です。

星野源さんの曲はポップでキャッチーなので一見簡単に歌えそうなのですが、
その雰囲気にダマされて「歌えているつもり」な方が多いです。

また、最近はフェイクやアドリブがカッコいいアーティストさんも増えてきていますね。

くれぐれも「歌えているつもり」にならず、
常に正しい音程で歌えているか、意識することが重要です。

独特のフレージングを上手く歌いこなすには、
「ゆっくりじっくり聴きながら口ずさむ」他ありません。

ニガテなフレーズをつぶす

これまでにお伝えした3つのポイントを踏まえて
歌うのがニガテな箇所を減らしていきましょう。

ニガテなフレーズをつぶしていくには、
やはり「ゆっくりじっくり聴きながら口ずさむ」のが一番です。

歌が上手い人とそうでない人の違いは、このニガテと向き合うかスルーしてしまうかの差です。

カラオケの採点で90点、いや、95点以上取りたい方は
自分のニガテと向き合って克服していきましょう。

4. アカペラで歌ってみる

いよいよ最後のステップです!

カラオケで歌う前の仕上げとして、アカペラで曲を歌ってみましょう。
この時、キーは上下にズレてしまっても構いません。

アカペラで歌ってみると音程がうろ覚えだったり、メロディを間違えてしまうことがあります。

曲と一緒に歌っていると「なんとなく」出来ていることが、
アカペラで歌うと出来ないことはよくあります。

自分のイメージ通りに歌えているか、
そもそもメロディーのイメージをきちんと描けているか

アカペラで歌ってみると丸裸になるのです。

あいまいな部分は、改めて聴き直して修正していきましょう。

5. カラオケで歌ってみる

よくここまでたどり着きました!

あなたが歌いたい曲を、今回お伝えしたステップ通りの聴き方で覚えていったら、
おそらく採点で90点以上は堅いです。

それに、ここまでしっかり覚えていたらきっと自信を持って正確に歌えるはずです。

もし、カラオケでも練習してもっと上手くなりたければ、採点モードを活用しましょう。

採点モードを使うことで、あなたが歌うメロディーラインが目に見えるようになります。
音程が合っているかどうか、スマートフォンで
カラオケの映像を録画してチェックするのも良い方法です。

また、カラオケではマイクを使って、カラオケの音源で歌うことになります。

原曲を口ずさむのとは、当然違った雰囲気になるので
カラオケの音源とマイクに慣れることも重要です。

まとめ

プロは曲を覚える際、今回お伝えしたような聴き方・覚え方をしています。

手順を工夫して、効率よく曲を覚えるような聴き方をしているなあと、思われたかもしれません。

あるいは、「今まで曲をただ聴いてただけだった(聴き流していただけ)」と、
ドキっとした方もいらっしゃるのではないでしょうか。

今回お伝えした曲の聴き方・覚え方を実践してみることで
格段に早く、そして正確に曲を覚えて歌えるようになります。

これを機に、歌ってみたい曲でぜひ試してみてくださいね!

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