「カラオケで声がフラフラしちゃうんですよね・・・」
「合唱をずっとやっていたのですが地声で歌うのがニガテで・・・」
こんなお悩みの方、たくさんいらっしゃるのではないでしょうか。
ところで、「チェストボイス」という言葉を聞いたことはありますか?
チェストボイスは、歌で最もよく使われ、全ての声の土台となる声です。
今回は、チェストボイスの出し方やコツをお伝えしていきます。
チェストボイスが使えるようになると、安定して声が出せるようになります。
また、合唱の歌い方(裏声中心の歌唱)に慣れている方はポップスの曲が歌いやすくなります。
チェストボイスとは?声質や感覚を知ろう!
胸に響く感じのする声
地声のことを専門用語で「チェストボイス」と言います。
「チェスト」とは「胸」のことを指しており、「胸声」とも言います。
出している側からすると胸に響く感じのする声で、聞く側からしてもやはり胸に響いている感じの落ち着いた、どっしりとした声質なのが特徴です。
この声を使いこなせるようになると、低い声や芯のある声を出すことができ、歌を上手に聞かせることができます。
また、日常会話やビジネスシーンにおいては、チェストボイスを使うことで相手に落ち着いたイメージを与えることが出来ます。
それが安定感やどっしりした雰囲気を醸し出すことにつながるため、クライアントとの交渉事や会議の司会、状況説明といった場面で用いると効果を発揮します。
地声とチェストボイスは違う!?
ちなみに、「地声とチェストボイスは違う」という話がインターネット上で散見されます。
この考え方をする方々は
・地声:普段の(裏声でない)話し声
・チェストボイス:胸に響く感じのする声
と捉えています。
・・・と言われても困ると思うので(笑)、ともかくチェストボイス=地声と捉えていただいて構いません!
良いチェストボイスを出すためのポイント
良いチェストボイスを出すためには、2つのポイントがあります。
ノドを適切に開く
ノドが閉じてしまっていると、声帯が上手く機能できません。
また、息の通り道が狭くなってしまうため、良い声を出せません。
ノドを開くことで息の通り道が確保され、また声帯の動きが自由になります。
声帯を適切に閉じる
声帯のコントロールが出来ず、上手く閉じることが出来ないと息漏れ声となってしまい力強い声が出せません。
また、強く閉じすぎてしまうと詰まったような声になってしまいます。
声帯を適切に閉じることでバランスの良い声が出せるようになります。
良いチェストボイスの出し方・練習方法
- 首や肩を軽くグルグル回す
- 「あー」と普通に声を出す
- ため息をする
- ため息を繰り返しながら、少しずつ声を入れていく
- 「首や胸のあたりに声が響く感じ」がした状態で「あー」と声を出す
この時に意識するのは「首や肩に力が入っていないか」という点です。
なるべく力を抜いた状態で「ふぅー」とため息をすると、首や胸が共鳴する感覚が掴めてきます。
その状態で「あー」と声を出すと、はじめの声よりも太くて落ち着いた感じの声になります。
まとめ
チェストボイスの出し方やコツ、掴めましたか?
女性は男性よりもしっくり来るまでに時間がかかるかもしれませんが、じっくり練習することで宇多田ヒカルさんやAIさんのような低めな声のアーティストの曲をカッコよく歌えるようになります。
男性は、胸に響いた感じの声が板についてくると、歌声が良くなるだけでなく、いわゆる「イケボ」と言われるようになるかもしれません。
チェストボイスを使えるようになると歌が良くなり、日常会話も弾むのでぜひ練習してみてください!
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